第五章 StrikerS編
第百四十四話 『公開意見陳述会(2) 始まるひと時の宴』
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シグナムと同類だ、などと結構ショックな事を言われているから、あまり否定もできないけど賛同もできないところなんだよね。
《シグナムがそう感じるっていうことは、やっぱり強いんやろな?》
《そうですね。機会があれば一度勝負を申込みたいところです》
そんな会話をしていると、ジグルド提督とその連れの部下の人が小声ながらも話をしだした。
身体強化魔術で聴覚を強化して聞いてみると、
『ジグルド提督、此度の意見陳述会、どう思われますか?』
『大方、レジアスが考案しているアインヘリアルの自慢話だろうが、今回の陳述会、無事に済まないだろうな』
ッ!?
ジグルド提督もなにかが起こると予想している…?
それで部下の人が、『というと、やはり…』と返しをすると、
『あぁ。聖王教会の“予言”の件もある。
レジアスは無視するだろうが、我々だけでも用心しておこう。
他にも陳述会の襲撃に警戒している者もいるはずだ。
そういう連中と連携出来るよう心掛けて置け』
『はっ!』
そう言って部下の人は隊の人達に連絡を入れているようである。
でも、そっか。
私達だけじゃないんだね、予言が当たるということを予想しているのは。
それではやてが、
《驚きやね。地上本部の一提督の人がこの手の話題を信じている言うんわ》
《そうだね》
《はい》
《でも、心強いわ。これならもしかしたらどうにかなるかもしれへんかもな。
ジグルド提督以外にも警戒している人がいればええね》
《そうだね》
それでもう聞くことはないという事ではやては会場の中に入っていき私はなのは達と合流するために別れた。
そういえば、ランサーは今どこにいるんだろう…?
◆◇―――――――――◇◆
Side ヴィータ
おそらく攻めてくるであろう外敵…。
それに備えてあたしも含めて緊張が高まっていく中、映像で意見陳述会の中継映像が流れ出した。
そこではやはりというべきか、レジアス中将の演説が聞こえてくる。
それをあたしは聞き流しながらもいつでも戦えるようにグラーフアイゼンを握り締めながら警備をしている時に後ろで一緒に歩いているエリオから話しかけられた。
「…ひとまず、何を起こらなさそうな気配ですね、ヴィータ副隊長?」
「キュクルー!」
エリオがそう話し、飛んでいるフリードがそれに相槌を打つように一鳴きする。
それであたしは心を引き締めさせるように、
「油断するなよ? しっかりと警備をしていろ。今のこと時に何時どこで何が起こるかわからないんだからな?」
そう忠告する。
それにエリオと、一緒にいるキャロは元気よく「はい!」と答える。
二人の声に、『よし、いい返事だ』、とあたしは満足しながらも別思考で思念通話
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