第五章 StrikerS編
第百四十四話 『公開意見陳述会(2) 始まるひと時の宴』
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Side 月村すずか
シホちゃん達が地上本部に向かっていった夜。
私はシャーリーさんと一緒にあるものを制作していた。
「…すずかさん」
「なに、シャーリーさん…?」
「このカートリッジですけど…どう考えてもおかしいです。いくらなんでもこれじゃ…」
「うん。それはわかっているの。
だけど、これの完成度を高めておかないと、きっとシホちゃんは…」
私は少しでもこれの完成度と安全度を上げておかなければいけない。
きっとこれは使いどころを誤れば………。
それで私はこのある種危険なカートリッジをとあるケースにいくつも入れて“ある作業”を行う。
失敗したら中身に込められた大切な魔力は霧散してしまいかねないから慎重に行なわないといけない。
だから失敗は許されないんだ…!
それで精密な作業をしている時にシャーリーさんが話しかけてきて、
「これが、使われる時が来ると思いますか…?」
「わからない…。けど、シホちゃんはきっと必要になるって言っていた。
だからいつでも万全の状態で使えるように整えとかなきゃいけないの。
シホちゃんはやると決めたら絶対使うと思うから。
本来、私はこんなものをシホちゃんに使って欲しくないから、最初にこれの制作を頼まれた時は当然反対したんだよ…?」
「そうでしょうね…」
それでシャーリーさんと一緒にため息をつく。
これが使われる事態になりませんようにと、ただ願うばかりだよ。
そんな時に部屋の扉が開く音がしてフェイトちゃんが中に入ってきた。
「シャーリー、すずか。そろそろ私達も行くけど留守番お願いね?」
「任せてください、フェイトさん!」
「うん。ライダーもいるから警備は任せて。フェイトちゃん」
「よろしくね」
「うん。あ、それとシホちゃんに無茶はしないでね、と言っておいて」
「わかった。それじゃ行くね」
それでフェイトちゃん達も地上本部に向かっていった。
だけど、シホちゃんもだけどなのはちゃんやフェイトちゃん、はやてちゃんの事も心配なのは同じ気持ちだ。
だからみんな無事に帰ってこれるように、そしてみんなの帰って来れる居場所も守るように私も頑張ろう。
◆◇―――――――――◇◆
Side フェイト・T・ハラオウン
とうとう公開意見陳述会が開催される朝がやってきて私達はなのはやシホ達に遅れる形で地上本部までやってきた。
そして中に入る前にデバイスを誰かに預けないといけないのでエリオに連絡をとった。
「あ、エリオ? 今大丈夫…?」
『フェイトさん! はい、大丈夫です』
「今から少しそっちに向かうけど…」
『あ、はい。デバイスですよね?』
「うん、そう」
さすがエリオだね。
これを察している
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