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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第14話
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とを口に出すと、自然と微笑みが出たのだ。
「…………まぁ、何というか、俊吾君らしいっちゃらしいのよね、その台詞」
それはどう言う意味だ?と思っていると楯無は続けた。
「でも、その台詞に魅力を感じちゃうのはどうしてかしら……。やっぱり、私が―――」
コンコン、とノックが聞こえた。
「は〜い」
楯無が何も言わないので、俊吾が返事をする。
「俊吾〜、みんなで人生ゲームでもしようって話してるんだけど来る?」
部屋に入りながらシャルロットがそう言った。
「ん〜、じゃ、行こうかな」
今、この部屋に楯無と一緒にいるのが少し気まずく感じたので、俊吾はシャルロットの誘いに乗った。
「あ、先輩も一緒にどうですか?」
ここはみんなのムードメーカーシャルロットが楯無も誘う。だが、今回は俊吾だけには間違った選択だった。
「私は遠慮しとくわ。色々やることあるし」
「あ、明日のことですか?大変ですね」
「まぁ、一応国を背負ってるから、そんなことは言えないわよ」
「じゃあ、お邪魔しちゃ悪いので先に行きますね。頑張ってくださいね」
そう言って、シャルロットは先に部屋を出た。
「え〜と、さっきの話の続きは何ですか?楯無さん」
それを口にするには気が引けたが言っておかないとダメな気がしたのでそう言った。
「ううん、別に何でもないわ。ほら、早く行かないとシャルロットちゃん待たせちゃうわよ」
どこか悲しげに楯無は言った。それが気になったが、俊吾は言葉の通りにすることにした。
「あ、楯無さん。仕事もいいですけど、お風呂も入ってくださいね。そうすれば、効率も良くなると思いますよ」
俊吾はそう言い残し、部屋を出ていった。
「…………そうやって、人のこと気遣うの止めた方が良いわよ、俊吾君。だって……」
楯無は俊吾が出ていったドアを見つめながら呟いた。
「勘違い…………しちゃうじゃない」
◇ ◆ ◇ ◆
一方、そのころ、衛星軌道上に人参の形を型どった何かが漂っていた。
「しくしくしくしく、いっくんもちーちゃんも箒ちゃんも引っ張ってくれなかったよ〜」
一人、その中で静かに泣いていた。
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