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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第14話
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か楯無がいた。楯無は中央のテーブルに資料らしきものを広げて、何かしているようだった。

「あれ、楯無さん。もう戻ってたんですね」

「ん〜、まぁ、色々やることあるからね。明日のこととか」

「あ〜、明日といえば、試験稼動ですか」

林間学校の二日目は全生徒がISの稼動実験を行う。色々な会社から試作品が送られてきていて、それを生徒に使ってもらい生の声を集めるといったことをする。代表候補生にも色々と送られてくる。武器であったり、アタッチメントであったり、パッケージであったり。

「そ。結構、特殊な物で覚えることが多いから確認してるの」

「大変ですね。あ、お茶でも煎れますか?」

「ん〜、じゃあ、お願いしようかしら」

「了解です」

俊吾は部屋に備え付けられている電子ポッドと茶葉を出す。コップに必要な量だけ先にポッドからお湯を入れる。そして、それを急須にいれる。お湯を無駄にしない為の技術である。あと、お湯がお茶を飲むのに適度な温度になるとか言われてる。

自分用と楯無用に二つお茶を煎れ、お茶請けと一緒に資料の邪魔にならないように出す。

「どうぞ。あと、一応お茶請けも出しときますね。疲れてるだろうから、甘いの選んどきましたから」

「ありがと。それよりも……」

楯無はじっと俊吾のことを見る。

「何ですか?」

内心、少し俊吾は楯無に見つめられ焦っていたがそれを出さないようにそう言った。

「こう言う所って、俊吾君気が回るわよね」

「……それはどう言う意味でですか?」

一瞬考えてもわからないので、そう言った。

「お茶も飲みやすように先にコップにお湯通してから急須に入れてるし、置く場所も私の邪魔にならないように置いてくれたし、お茶請けだって今の状態を見て選んでくれたじゃない」

「ん〜、そうは言われましても、気を使ってるって感じはしないです。それが普通といいますか、自然といいますか。まぁ、癖と言ったほうがしっくりくるかもしれませんね」

「それだと、俊吾君が損しちゃうじゃない。それでいいの?」

一瞬、そう言われて俊吾は思った。損というのはどういうことなのだろうと。自分の中では損したな、という感情はある。けれど、それが前面に出てくることはないのだ。何故なら、俊吾は他人を前に出して、自分は後ろに下がり、他人に花を持たせるのが自分の役割だと思っているからだ。自分は普通。どれだけ頑張っても、その領域から出ることはない。そのように卑下にしているから、そういう思考になるのである、

「損してるとは思ってないですよ。理由は自分でも分かってないですけど、今は楯無さんに頑張ってもらいたいなって思ったらそうなった感じです」

俊吾は優しげに微笑みながら言った。自分の思っているこ
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