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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第14話
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てね?」
距離にして、50m強。知らぬ間に流れていたようだ。海流とかに乗ってしまったのだろう。このままでは、また離れてしまうだろう。
「取り敢えず、岸まで泳ぐか……」
少し、周りを見渡すと浜辺の十数メートル横に行ったところに岩場があった。距離も浜辺よりも岩場の方が近いので俊吾はそちらに向かった。
◇ ◆ ◇ ◆
「ふぅ〜、ここまで来れば安心だな」
俊吾は岩場まで数メートルのところまで来ていた。すると、岩場に誰かいることに気づいた。
「あれは…………箒さん?」
白いビキニタイプの水着を着て、岩場に座って足だけを海につけていた。
何でここに……?調子が悪いんじゃなかったのか?……あぁ、あれか。今日は誰にも邪魔されないでゆっくりしたかったとかか。じゃあ、軽く声かける程度にしとくか。周り誰もいないし、目立つし、ここで声かけないわけにもいかないとおかしいし。
俊吾は岩場まで数メートルのところに来て、浅瀬まで到達し立った。
「箒さん?ここで、何してるの?」
一瞬、箒はビクッとしてこちらを見る。
「俊吾か……一体、ここで何してるんだ」
「いやぁ、いつの間にか流されてて急いでここまで来たんだよ」
「そうか……」
「まぁ、俺はそういうことだから戻るよ。そろそろ、お昼も近いし」
俊吾は体を浜辺に向ける。
「…………何も聞かないのか?」
俊吾が歩き始めると、箒から弱々しく声を掛けられた。俊吾は少しだけ後ろを向きながら言った。
「……聞いて欲しいなら聞くけど?それで悩みとかが解消されるならね」
「…………」
俊吾のセリフに箒は少し考えるように黙る。そして、口を開いた。
「いや……いい。これは私の問題だからな」
そういう箒の声には先程までの弱さはなかった。
「そっか…………。じゃあ、適当な時間に戻ってきてね。多分、居ないの分かったらみんな心配するから」
「分かった」
俊吾は今度こそ、浜辺に向かった。
◇ ◆ ◇ ◆
「はぁ〜、流石国立のIS学園の臨海学校先の旅館だな。すげえや」
ただいまの時刻は、午後7時半を過ぎたあたりだ。夕飯を終え、皆は風呂に入っている。男子の一夏と俊吾は9時過ぎに風呂割りがくる。結構時間があるが、何だかんだでIS学園の生徒は多いのだ。仕方ないと俊吾は思い、部屋に向かっていた。
いや〜、この調子だと風呂も期待できそうだな。昼夕共にご飯は凄かった。どっちも刺身なんだもの、本マグロなんだもの。夜に至っては一人一人に鍋が付いてるし、味も凄く良かった。素材の味が出るってのは、ああいうことなんだろうな。
ご満悦な様子で俊吾は部屋に入る。そこにはいつの間に戻ったの
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