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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第14話
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「そんなの気にすんなって。迷惑かけるとかそんなのはいいんだよ。どうせお遊びなんだし」

「そうよ。俊吾君ならいくらでも迷惑かけていいから」

「それはおかしいでしょう、楯無さん」

「だって、俊吾君だから別にいいわよね?」

「俺だからって変でしょう。俺の人権はどこにいったんですか。……いやまぁ、問題ないですけどね」

「ほら、そうやって俊吾君は許しちゃうんだから口答えしないの」

口答え……なのか?まぁ、いっか。

「最後の抵抗みたいなものですよ。こうでもしないと、便利屋になっちゃいますから」

「僕はもうなってると思うけどね」

「え、マジで?」

言われてみれば、そんな気もするようなしないような。

「そういうことだから、簪ちゃん。一緒にやりましょ?」

「そうだよ。そんなの気にしたら僕だって同じようなものだし」

「……え?」

「あんまりビーチバレーって得意じゃないんだよね。バレーなら何とかなるんだけど」

「俺なんてバレーすら出来ないかもしれないぞ。丸一年やってないし」

中学の頃、二年はやったんだけど三年はやらなかったんだよな。代わりにバスケとか外でサッカーとかソフトボールとかやったからいいんだけどね。

「なら……やろう、かな…………」

「よし、じゃあ、試合やるか!」

画して、一夏&一夏ヒロインズVSそれ以外が始まったのだった。

◇   ◆   ◇   ◆

結果。

「なんだよ、あれ…………卑怯すぎるだろ……」

25対10で一夏&一夏ヒロインズの大勝である。そうなった理由は、代表候補生のスペックの高さだ。最初こそ、ラウラはバレーに慣れていなかったようだが、数回ラリーをするだけで要領をつかみ、何でもするようになる。他の代表候補生は元から上手くてバレー部顔負けの実力だった。そして、一夏も中々上手い方である。

対し、それ以外チームも楯無、シャルルの二人は善戦した。だが、2対4では勝ち目はないだろう。俊吾と簪は足でまといでしかなかった。

つーか、これってお遊びじゃなかったのかよ…………。何で、みんな途中でエンジンかかってるんだよ。全く……。

ちなみに、只今俊吾は海をプカプカと浮いている。試合のあと、周りの女子が参戦し俊吾の居場所が消えた。一夏を中心にみんなでバレーでもしているのではないだろうか。俊吾は溢れたので、一人でのんびり海水浴中だ。

「あ〜、冷たいけど、丁度いいや。結構、暑いし」

本日の気温は29度。絶好の海水浴日和だ。それなのに、みんなは浜辺でビーチバレーに精を出している。俊吾もさっきまでその一員だったが。

そのまま、俊吾は十数分プカプカと浮いていたが、ふと浜辺の方向を見る。

「あれ……結構、離れ
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