暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第14話
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
俊吾は更衣室に入ってパパッと水着に着替え、外に向かった。ここの更衣室は外に直接つながっているので、すぐに出れる。外に出ると、女子で浜辺が一杯だった。

「……こう見ると、IS学園ってレベル高いよなぁ。色んな意味で」

何とは言わない。言ったら変態になるんで。

「あ、俊吾君やっと来た〜」

楯無の声がしたので、俊吾は声のした方向を向くと、全員が揃っていた。一夏はいつ出てきたのか分からんがちゃっかりいる。

「もう、遅いよ〜。置いてっちゃおうって思ったくらい」

いっそ、置いていって欲しかったような……。嘘です嘘です。だから、睨まないでください楯無さん。

「で、みんな揃って何してるんですか?」

「みんなでビーチバレーしようって話になったんだ」

俊吾の質問にシャルロットが答えた。俊吾は人数を数える。自分を含め、8人いた。

……8人?え〜と、今いるのはシャルにセシリアさんに鈴さんにラウラさん、楯無さんに簪に一夏、そして俺。あ、箒さんがいないのか。どうしたんだろう?

「なぁ、箒さんはどうしたんだ?」

「箒さんは調子があまりよろしくない様で、部屋で休んでいますわ」

「そっか。残念だな」

「仕方ないよ。色々あるしね、女の子には」

…………ああ、そういう。つまるところ、そういうことか。じゃあ、言及も何もしない。

一夏は一人でどういう事だ?みたいな顔をしている。多分、だからデリカシーが無いとかそういう事言われるんだろうな。まぁ、変なこと言ったらフォローしとくか。

「よ〜し、じゃあさっさとチーム決めちゃいましょ!」

「そうだな。偶数だし、綺麗に分かれるな。どういう風に分かれる?」

あれじゃね、一夏&一夏ヒロインズ対それ以外で良くない?そしたら綺麗に分かれるだろ?でも、それを言う勇気は俺にはありません。

「私は一夏と一緒だ。嫁だからな」

「だから、それはおかしいって言ってるじゃない!」

「そうですわ!一夏さんは私の未来の旦那様ですのよ…………」

最後の方は小さくなって聞き取れなかったが、予想はできる。だから、何も言わない。

「というか、それでいいじゃないの?三人が一夏チームに入れば綺麗に分かれるし」

そう、今綺麗にグループが分かれている。三人の口論に巻き込まれる一夏とそれを傍観する俊吾、雑談をしている三人。これでいいじゃないんだろうか。協調性がないとかそういうことは言わない。

「あ、確かに、綺麗に分かれてるな。じゃあ、これでやろう」

……こういう時、一夏の単純さに救われるんだよな。有り難や有り難や。

「あの……俊吾くん……」

「ん、どうした、簪?」

「私、運動苦手で……足引っ張っちゃうから……私休むね……?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ