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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第14話
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感覚を俊吾は感じていた。
「……思い出してたんです。昔、優と一緒に海水浴来たなぁ、って。ただ、それだけです」
「そう……。じゃあ、今年の思い出話を聞かせてあげたら?」
「そうですね。楽しませるような思いで作らないとですね」
宿に着くまでの間、二人は雑談をした。
◇ ◆ ◇ ◆
数分すると、今日泊まる宿についた。木造建築の平屋建てで、結構年季が入っている。風情があり、ザ・旅館と言った感じだ。
「それでは、これから三日間お世話になる花月荘だ。全員、従業員に仕事を増やさせないよう注意しろ」
「「「よろしくおねがいしまーす」」」
「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね」
女将さんが周りをぐるりと見渡し、一夏に目が止まった。
「あら、こちらが噂の……?」
「ええ、今年は2名ほど男子がいるせいで浴槽分けが難しくなってすいません。ほら、あいさつしろ。それと大海。お前も来い」
「は〜い」
俊吾が気の抜けた返事をすると、千冬が俊吾を睨んだ。俊吾はいつものように、シャキッとした。
「これから三日間、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
最初に俊吾が言って、その後に一夏が復唱した。真面目モードの俊吾はいつもよりも凛々しさ2割増しで動いています。
「はい、こちらこそお願いしますね」
男子二人の挨拶も終わり、もう一度女将さんがみんなを見渡す。
「それじゃあみなさん、お部屋にどうぞ。海に行かれる方は別館で着替えができるようになっていますのでそちらをお使いください。場所が分からない場合は従業員に気軽に聞いてくださいまし」
みんなは返事をして旅館に向かった。一旦荷物を置いてから海に行くのだろう。俊吾はとりあえずその波に乗っていった。
「そういえば、一夏。俺たちの部屋ってどうなってるんだ?」
旅館の中に来たものの、部屋割りが分からなく俊吾はとりあえず一夏に聞いた。最初からまともな答えは期待していないが。
「確か、千冬姉が案内するとか言ってたけど」
マジか…………。俺、そんなこと聞いてないんだが。
「お前たち、何をしている。さっさとせんか」
俊吾が地味にダメージを受けていると、後ろから千冬にそう言われた。千冬が勝手に歩き出すので、二人はそれについていった。そして、着いた場所が意外と言ってはなんだが、意外な場所だった。
「あれ、ここって教員用の宿泊スペースですよね?」
「そうだ。お前たちはここの二部屋で寝泊まりしてもらう」
千冬が言ったように、部屋が二つある。だが、どちらがどちらなのだろう。
「あの、俺はどっちなんですか?」
「ああ、すまない。織斑が右、大海が左
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