暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
1st Episode:
すべての始まりはここから
Ep1海鳴に舞い降りる力〜Testament〜
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に、たまたまジュエルシードを見つけた人や動物が間違って使用・発動してしまうと、その人や動物を取り込んで、さらに暴走したりもします」
「なるほど。今あなた達が対処しているあの犬っぽいのも、そのジュエルシードという物を間違って発動させてしまったことで変異してしまったもの、と考えていいのね・・・?」
「はい。そういうことです」
私とユーノ君を地面に下ろした女の子が「そういうことね」と頷いて、「もっと詳しい話を聞きたいから、まずはアレをどうにかしましょ」って、まるで今から自分も参加するようなことを言った。私とユーノ君が「え?」と聞き返すと・・・
「アレの動きを止めれば何とかなるのよね?」
女の子は空高く舞っていた刀を見ることもなくキャッチした。
†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††
私はフェレットの説明を聞き、願いを叶えるという“ジュエルシード”の存在に少し引っ掛かりを覚えた。
(まさか、その“ジュエルシード”というのが、今回の契約に何らかの関わりがあるのかしら?)
気にはなるけれど、今はとにかく変異した犬をどうにかするのが先決か。少女とフェレットに向けてそう確認を取りつつ、空に向かって放り投げた“キルシュブリューテ”を予測落下地点で待ち、そしてキャッチした。
「はい、そうです。あの、協力してくれるんですか?」
フェレットがそう聞いてくるから私は一切の迷いを見せずに「ええ。今は関わった以上は力を貸すわ」と答える。すると「そんな危ないですよ!?」少女が驚いた顔でそんなことを言う。それはこちらのセリフだわ。あなたの動きの方が断然危ないのだから。
「問題ないから安心しなさい。それじゃ、さっさと片付けましょうか」
そう断言し、少女を黙らせる。するとフェレットがその子に向けて声をかける。
「なのは、今は手伝ってもらった方がいいよ。今の僕たちじゃ無傷じゃ終わらせられないんだ」
「・・・うん、判った。えっと、それじゃあ、よろしくお願いします!」
沈んでいた表情から一転、元気な声でお願いされた。なら、それに応えるのが大人の役目よね。まぁ、今の私は少女と同じ歳のほどの子供の外見をしているのだけどね。
「そうと決まったら、行くわよ!」
「はい!!」
そうして、こちらを様子見していた犬に向かって私は駆け出す。犬もまた私に向かって突進。刃を返して峰を犬に向ける。これで必要以上にダメージを与えることはなく、殺すこともない。咆哮を上げる犬の突進を半身横に移動することで回避。
「せいっ!」
すれ違いざまに犬の首に“キルシュブリューテ”を差し入れて引っ掛け、思いっきり振り上げる。犬は自分の突進力の強大さによってその場で宙返り。背中から石畳に落下・・・することな
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