暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
1st Episode:
すべての始まりはここから
Ep1海鳴に舞い降りる力〜Testament〜
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ント、“彼”が主に担当することになっているはずなのだけど。
「しかもまだ何かあるし・・・」
多からず提示された情報はまだある。解放できる能力値が最大10%、使用できる魔術もほとんどが制限されていることになっていた。
「戦闘専門みたいな私に対して妙な制限ね、これ。戦わせたいのか戦わせたくないのかどっちなのかしら?」
どちらにせよ、この世界を見る限り魔術を使う必要性があるとは思えない。それほど平和に見えるのだ。一体何なのかしら、この状況は・・・。
「ハァ、考えていても仕方ないわね。まずは高町家というのを探そう。まずはそこからだわ」
何時の間にか側にポツンと置いてあった、キャスター付きスーツケースとやらの中身を確認する。着替えに財布に・・・パスポートって何? この世界は私に何をさせるつもりなのか一切不明だ。 少し涙目になりながら、私を呼びつけたこの世界の“界律”を頭の中で罵る。
「なんて面倒な・・・」
荷物を確認し終え、その場から去ろうとしたとき、「あら?」そう遠くない場所で魔力が行使されているのに気付いた。意識だけを戦闘モードへと切り替える。やっぱり戦闘絡みなのかしらね、今回の契約も。別に期待していたわけじゃないけど、それでも少しは、ね。
「魔力行使? 思考に夢中で気付のに遅れたなんて。とにかく行ってみましょうか」
荷物を手にし、魔力が行使されている場所へと向かった。辿り着いたそこには白い服を着て、杖らしき物(なんか機械っぽいわ)を携えた少女と、その少女に向かって喋る小動物(フェレットというやつだったかしら?)が居た。それだけでなく、少女の目の前には4つ目の大型犬のような生物が居て、その白い少女と対峙していた。
「さっき感じた魔力反応はあの子たちからね。それにしても・・・」
少女は逃げては防御といった後手の動きだけしかしていない。どういうつもりなのか反撃しようというアクションを一切取ろうとしないわ、あの子。少女の味方であろう喋る小動物はただ焦って喚いているだけだし、話にならない。
(・・・全然なってない。戦闘経験無しのど素人というわけね)
あれではそう長くないでしょうね。だからこそさっきから危ない動きを見せているわけね。そう考えた瞬間、先ほどの予想が当たる。あの犬っぽいのが少女に向かって再度突進する。紛れもない直撃コース。
あれは避けきれないし、あんな幼い子供には防ぎきれないでしょうし。一直線とはいえ速度はあの子以上で、力もそうね。それにあの犬の巨体さ。あれが威圧感を押し上げているわ。戦闘の素人じゃあの威圧感を真正面から感じれば身が竦んでしまうのも道理。第三者の助けが無ければゲームオーバー。
「仕方ないわね・・・見捨てるわけにもいかないし手を貸しましょうか」
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