暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
1st Episode:
すべての始まりはここから
Ep1海鳴に舞い降りる力〜Testament〜
[4/10]

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」次第に動きの速さが上がっていく。私はただ防御と回避に精一杯になる。えっと、どうすればいいんだろう(泣)

†††Sideなのは⇒????†††

(一体どうすればいいんだ!?このままじゃなのはが危ない!)

僕は思考をフル回転させて、魔獣の足を止める方法を模索する。足を止めることが出来れば、目の前の動物が魔獣となった原因である“ジュエルシード”と呼ばれる、ロストロギアを封印することが可能になるはず。だけど、焦れば焦るほど冷静な判断が出来なくなってしまって、自分の無力さに怒りを覚える。

「僕はなのはを助けることも出来ないのか・・・!」

なのは。高町なのはという名の少女は、僕ユーノ・スクライアに協力してくれた優しい女の子だ。僕のミスで、”ジュエルシード”っていう危険物を失ってしまった。調査の果てにようやく見つけたのは、地球という第97管理外世界にある、日本と呼ばれる一国家の、海鳴市という一都市だった。

(管理外世界への無断渡航は違法だ・・・)

それでも責任として“ジュエルシード”の回収のため、僕は1人で回収活動を頑張っていたんだけど、その最中にケガを負って動けなかった。そんなところに僕は、なのはと知り合った。なのはは一般的に魔導師と呼ばれる資質を持っていた。しかも天才的に、だ。だから僕は、なのはに協力を仰いだ。仰いでしまった。絶対にやってはいけないことなのに。

――いいよ。ユーノ君、困ってるんだよね? じゃあ手伝う――

でもなのはは僕が困っているからって、僕の使命である“ジュエルシード”回収を協力してくれるようになった。危ないことなのに。でも協力してくれるって。だから僕はなのはを守ってあげないとダメなんだ。それくらいのことはしないと、魔導師の先輩として、協力を仰いだ者として。なのに・・・。

「僕は無力だ・・・!」

そう自分の情けなさに打ち拉がれていると、魔獣は今まで以上の速度と威力の突進でなのはに襲い掛かる。それは回避が不可能なほどの速さを持っていて、確実になのはへ直撃するコースだった。

「なのは!」
 
「ぅく・・・!」

なのはは自分に襲い掛かるであろう衝撃を覚悟して、魔導の杖“レイジングハート”を前方に構える。僕はなのはに起こる最悪な結果が脳裏に浮かんで「逃げて!」って叫んだ。でもなのはは動けない。当たる。そう思って目をつむろうとした瞬間、離れた所から魔力が発せられたことが判った。

 
風牙真空刃(レーレ)・・・!」


どこからともなく聞こえた声と共に、よく見えなかったけど魔獣の足元へとたぶん、風の斬撃が着弾。魔獣はそれに驚いて、なのはにぶつかる前に後ろへ飛び退いて、警戒しながらさらになのはから遠ざかって行った。

「「え?」」

そんな突然の状況に呆け
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