妹達
Trick57_助けてよ
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「お姉さま。
ミサカは目標を妨害すれば、目標の注意はミサカに向けられます。
その隙にあの少年とこの場を・・・」
クスッ、この子ったら私と同じ事を考えている。
「ったく。そーいうのは」
ゴォ
「――の役目でしょーが」
「・・・・・?」
この子ったら、私と同じ事考えていた。
出生が違ってもあなたは私の妹、なのね。
「あの、ヤロウ!」
一方通行に気付かれた。
引き裂くような笑みを浮かべて、能力を使い自らを加速させてくる。
「ブッ潰す!!」
「させないわ」
私はこの子を庇うように前に立つ。
「・・・・理解できねェな。
あっちに転がっている三下もオマエも―――なンで人形を庇う?
そいつらはオマエの出来損ないの乱造品。
それをこの世で一番疎ましく思っているのはオマエだろうがよ!」
「・・・・・」
この子は一方通行の言葉に、気まずいそうな顔をした。
自分をモルモットと認識している。だからこそ一方通行の言葉は嫌だったのだろう。
確かに、それに近い感情を抱いていたときもあった。
でも違う。
「自分と同じ顔したのが壊されンのが面白くねェのか?
だがそンな理由で命を張れるわきゃねェよな。
自分より先に絶対能力者(レベル6)が生まれンのが許せねェのか!?
それともこンな実験の発端を作っちまった事への罪滅ぼしかァ!?」
罪滅ぼし・・・それもあった。でも違う。今は違う!
「『神様の頭脳』なんてモンに対する興味も、こんな事で罪を償えると思っているわけでも
ない。
妹だから
この子達は私の妹だから。
ただ、それだけよ」
複雑な事情や感情はあるけれど、今は自信を持って言える。
この子達は私の妹だから。妹を助けるのは当たり前の事だから。
信乃にーちゃんや雪姉ちゃんに助けてもらったように! 私も妹を助ける!!
「ゴメン・・・
今さらそんな資格ないのは分かっている。
でも・・・今だけは、この場に立つのを許してくれる?」
「ク・・クク・・何を言い出すかと思えば姉妹ごっこかよ! くだらねェっ!!
守れるものなら守ってみろよ!!!」
一方通行は笑いながら地面を強く蹴った。
能力が発動して、足元にあった沢山の小石が私達に向かって襲いかかる。
「!?」
腐っても学園都市の第一位。たったあれだけの動作で、これだけの攻撃ができるなんて!
ここ数日の襲撃で私の体力は少なくなっているとはいえ、小石でも十分な攻撃になる!
それを電撃を飛ばして迎撃する。
また攻撃を仕掛けてくる前に、一方通行とは反対方向へ走った。
「はぁ?
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