暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十二話 闇を祓う
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増え、空気は静かに冷たくなっていく。

「クロノ君、やっちゃえ!!」

 エイミィからの激励。
 それと共に瞳を開ける。

 その時には既にクロノの息は白くなるほど、周囲の空気は冷え切っていた。

「凍てつけ!」
「Eternal Coffin.」

 デュランダルから放たれた一撃は海を凍らせながら突き進み、暴走体を呑みこむ。

 圧倒的な一撃により暴走体を周囲の海ごと氷の彫像とする。

 その冷気は凄まじく攻撃したクロノ自身、服や髪の一部が凍りついていた。

「なのは、フェイト、はやて、士郎」

 クロノの呼ぶ声に

「Starlight Breaker.」
「全力全開、スターライト―――」

 なのはの前に星が集めるように魔力が集まり巨大な球体を作っていく。

「Plasma Zamber.」
「雷光一閃、プラズマザンバー―――」

 バルディッシュに雷が落ち、その魔力を飛躍的に高めていく。

「ごめんな、おやすみな。
 響け終焉の笛、ラグナロク―――」

 切り捨てる事になってしまった夜天の書の闇、謝罪と別れの言葉を告げ、杖を掲げる。
 展開されるベルカの魔法陣の角に集める魔力。

 そして、士郎は最後の一撃に備えて矢とした剣を弓に番え、魔力を剣に叩き込んでいく。

 黒き剣は闇より暗い暗黒の光を放ちながら紫電を放つ。
 それは絶望を与える圧倒的な力にして闇。

 それぞれの準備が出来た時、引き金は引かれた。

「「「―――ブレイカー!!!!」」」

 星達の集いから放たれる桃色の砲撃。
 振り下ろされる金色の斬撃。
 絡み合い巨大な一となる白銀の砲撃。

 三つの光が暴走体の肉体を呑みこみ、凍てついた海を砕いていく。
 その中で暴走体は最後の雄叫びをあげながらその肉体を失った。

 そして、シャマルはその閃光の中で神経を張り巡らせ、コアを探していた。
 その中で壊れた肉体の中から零れ落ちたコアを捕捉する。

「捕まえた! 士郎君!」

 シャマルの呼び声に士郎は眼を凝らして、光の中を見つめる。

 番えられた剣は膨大な魔力を込められ、刀身の傍にある左手も焼かれているというのに一切の迷いもなく、ただ眼を凝らす。

 光の中にある闇の固まり。
 それを正確に捉え、静かに息を吐く。

 イメージは問題ない。
 放つこの一撃は間違いなくあの闇を呑みこむ。

「往け―――約束された勝利の極光(エクスカリバー)

 放たれた剣は音速を超え、空気を切り裂きコアに突き刺さるのを見届け

壊れた幻想(ブロークンファンタズム)

 エクスカリバーという膨大な魔力が込められた魔剣はその魔力を糧に全てを破壊しつくした
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