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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十二話 闇を祓う
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障壁と拮抗する。
「―――シュート!!!」
先に放たれた砲撃を呑みこまんとする、さらに大きな一撃が放たれる。
障壁と拮抗するもそれはわずかな時間であり、赤の障壁は砕け散る。
「シグナム、フェイトちゃん」
シャマルの声に頷く様に二人は並んで暴走体に接近を開始する。
二層の障壁を破壊された焦りか、さらに触手を増やし手当たり次第に砲撃を放つが、二人は危なげなくかわしていく。
「いくぞ、テスタロッサ」
「はい、シグナム」
それを合図にシグナムを残してさらに加速するフェイト。
「フェイト・テスタロッサ、バルディッシュ・ザンバー、いきます」
その声に三発のカートリッジがロードされ
「はあ!!」
体を一回転させながら、斬撃の衝撃波を飛ばす。
それは触手を叩き斬り、黄の障壁に叩きこまれ、障壁にダメージを与える。
それを確認すると同時に一気に飛びあがり、暴走体を挟んでシグナムとフェイトが向かい合う。
それと同時にシグナムは鞘に収めたままだった愛剣を抜き放つ。
「剣の騎士シグナム、炎の魔剣レヴァンティン。
刃と連結刃に続くもう一つの姿」
愛剣の柄と鞘をつけるとカートリッジが一発ロードされ
「Bogenform.」
一つの弓となる。
弓の弦を引くと共に一本の矢が弓に番えられる。
そのタイミングにあわせるようにフェイトはバルディッシュを振りあげる。
「翔けよ、隼!」
「Sturmfalken.」
矢は膨大な魔力を纏い
「撃ち抜け、雷神!」
「Jet Zamber.」
バルディッシュは雷を纏う。
矢は解き放たれ、炎の隼となり、一直線に暴走体を目指し突き進む。
そして、二層の障壁を突き破り暴走体にダメージを与える。
それにあわせるように振り下ろされた雷の刃は大穴があき、亀裂が入った二層の障壁を暴走体と共に切り裂いた。
シグナムとフェイト。
互いに呼吸を合わせ、第三と第四の障壁を打ち破るだけなく暴走体までダメージを与えていた。
だがそれも意に介さないとその巨体を空にあげ、障壁を張る暴走体。
その時、明らかに士郎に向かって咆哮した。
士郎の手にあるのは黒い剣。
闇よりさらに暗い光を秘めた西洋剣。
その剣の存在感に本能なのか、脅威を感じ咆哮したのだ。
そして、その剣の形状は半年前の事件を眼にした者達にとっては忘れる事のない形であった。
半年前との違いは剣に描かれた模様とその闇色のみ。
その脅威に向かって砲撃を放とうとする暴走体。
だがそれを見てなお、士郎は防御の体勢をとらない。
ただここにいる皆を信じているのだ。
それに
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