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BRIGHT ━━君が教えてくれたこと━━
プロローグ(1)

[2]次話
 甘い香りがする。

 眼前で、限りなく白に近い水色の髪を風になびかせ、すみれ色の瞳を潤ませる美しい少女がこちらを見返している。少女は微笑みながら、優しい声音で言う。

 ──泣かないで。最期くらい、君の笑顔が見たい

 世界の終わり、という表現が相応しい光景を背に、目の前に広がる光の洪水に向かって、少女がゆっくりと歩き出す。

 ──さよなら、ユイ。愛してる

 一言残すと、少女は洪水の中へと飛び込んでいった。
[2]次話


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