ジャンヌ・ダルク
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目的の人物であるエルザを見つけ、喜ぶ一同。
しかし、対照的にエルザは驚いたように目を見開き、驚愕の表情を浮かべる。
「お・・・お前達が何故ここに・・・」
「なぜもくそもねぇんだよ!嘗められたまま引っ込んでたら妖精の尻尾の名折れだろ!あんの四角だけは許しておけねー!」
づかづかとエルザに歩み寄るナツ。
すると、エルザの視線が妖精の尻尾の魔導士ではないジュビアに向かう。
かつて敵対してギルドにいたジュビアは思わずビクッと体を震わせた。
「あの・・・ジュビアは、その・・・」
「帰れ」
ジュビアが完全に言い切る前に、エルザが言い放った。
しかもその言葉は自分と大きな関係のないジュビアだけではなく、ナツ達にも向けられている。
「ここはお前達の来る場所ではない」
「でもね、エルザ・・・」
「ハッピーまで捕まってんだ!このまま戻る訳にはいかねー」
「ハッピーが?まさか、ミリアーナ・・・」
ルーシィの言葉を遮ってナツが叫ぶ。
エルザは自分の昔の仲間で無類の猫好きのミリアーナの名を呟いた。
「そいつはどこだ!」
「さ・・・さあな」
それを聞いたナツは―――――――
「よし!解った!」
「何が解ったのよアンタ!」
全く繋がっていない会話でも何かを理解したようだ。
2人の繋がっていない会話にティアは思わずツッコむ。
「ハッピーが待ってるって事だ!」
そう叫ぶと、ナツは後ろを振り返ってティアの右手首を無理やり引っ張る。
「今行くぞ!ハッピー!行くぞ!ティアっ!」
「はぁ!?何で私まで・・・!」
魔法では上でも単純な力ではナツに勝てないティアは引っ張られるままに半ば引き摺られていく。
「ナツさん!ティアさん!」
「あのバカ!また勝手に・・・」
「ティアまで巻き込まれてるし・・・珍しいね」
「あたし達も後を追いかけよっ!」
慌てて2人を追いかけようとするルーシィ達。
「ダメだ、帰れ」
「!」
しかし、その行く手を阻むようにエルザの剣が突き出される。
思わずエルザの1番近くにいたルーシィとルーは動きを止めた。
「エルザ!」
「ミリアーナは無類の愛猫家だ。ハッピーに危害を加えるとは思えん。ナツとティアとハッピーは私が責任を持って連れ帰る。お前達はすぐにここを離れろ」
ルーシィ達に背を向け、そう説得するエルザ。
が、そんな事にルーシィ達が納得する訳が無い。
「そんなの出来る訳ない!エルザも一緒じゃなきゃイヤだよ!」
「これは私の問題だ。お前達を巻き込みたくない」
「もう十分巻き込まれてんだよ。あのナツを見ただろ」
エルザは何も答えない。
「エルザ・・・この塔は何
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