聖気vs宏助&明
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だから、貴方は宏助さんにあてがわれた。」
そこで明は真の問いも無視して語っていた流暢な口調を一旦切る。
そして、冷静な表情のまままっすぐに真を見つめる。
真もそれを睨み返すが、なにやら辛そうだ。
そこで明はまた説明を再開させる。
「しかし、私がいた。私は基本、死んだ魂と会話できて、触れて、基本どんな魂でも・・・・動物の魂ですら見えます。しかし、身体の各部にある魂には気付きませんでした、なるほどよく見れば分かりますね。」
「・・・なっツ!身体についている魂が見えるだと・・・!そんなバカな?!」
「実際見えます。だからこそ、宏助さんの散った体の魂を正しい位置に戻すことが出来る。貴方の能力は確かに強いけれど、光に当たった魂は、すぐに白い光となって天に昇る訳ではなく、しばらく空気中に留まる。その魂は既に、人間の肉体から離れた魂。通常、魂と呼ばれる、魂の「核」から、普通は見えない、身体を動かしている魂も先導してあげれば、元の位置に戻せる。」
そういいながらも、明は中に散った魂に話しかけ、宏助や明の身体に戻していっている。
「なんて・・・・なんて霊感の持ち主だ。貴方は・・・・・もしかして伊島宏助より危険な人間かも知れない・・・。」
真はただただ驚いている。流石に宏助も驚きっ放しだ。
そもそも宏助にとっては真の強制浄化能力でさえ、驚きであり、脅威なのだ。
それを無効化できる明の霊感の強さ・・・・最早霊感では表せぬほどの『能力』。
「魂を操る」というその明のちからに宏助はただただ感服するばかりだ。
しかし、流石に驚きっぱなしという訳にもいかない。
明の魂の修復も終わったところだし、
「さぁて、あっちも決着ついたみたいだし。俺も勝つぞっツ!」
明の能力ですっかり勝気な宏助である。
それでも真もやはり死神の今回のリーダー。驚き、やられる訳にはいかない。
「あちらは俺が後で片付ける。お前らもその明の能力がいかに凄かろうと、所詮は後手に回らざるを得ない能力。私の連続攻撃の速度で押し切れば勝てるっツ!」
まるで自分に言い聞かせるような言い草である。
「明さん頼みましたよっツ!・・・・・・・いくぞっつ!」
「はい、了解しました!」
「まずは・・・、明を無力化せねば・・・。」
遂にお互いに動き始める。
まずは、遠距離攻撃が出来る、真からの先制攻撃。
「『浄化法』っツ!聖弾、聖弓、聖砲、聖槍っツ!」
その光の連続攻撃が当たり体が無力化される前に宏助も・・・、
「うぉおおおおおおぉお!『衝撃破による連続攻撃』っツ!」
麗直伝(ネーミングも)の衝撃破攻撃だ。宏助程の腕力、脚力があれば、空中で、パンチ、キックを行っても、その風圧が衝撃破となって相手に飛ぶ。
お互いの遠距離攻撃が交錯。そして、宏助の衝撃破は当然、光をすり抜け、真の元へ。
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