第二話
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「……やっと涼州に着いたな……」
流石に徒歩で涼州まで行くのはしんどかったなぁ。
「とりあえず、宿に入って疲れを癒したいな」
途中で山賊とか盗賊に出くわして、奴らから浴びた返り血のせいで身体から血の臭いがしてるしな。
「ん?」
何か人だかりがあるな。
「ちょっとすんません」
人だかりの中に入っていくと、董卓軍兵士の募集のおふれが出ていた。(姜族が暴れているため)
「募集は明日の正午までか……」
募集の場所は城か。とりあえず宿で一夜を過ごせるな。
「先に宿へ行こ」
一夜を過ごしてから募集に応募するか。
路銀が少なくなってきたからな。
その後、宿に入って血の臭いとかを洗い落としたりして備えられたベッドに倒れた。
―――翌日、董卓の居城―――
「すんません、兵士募集で来たんすけ ど………」
受付のところで募集の場所を聞いて行くと、そこは訓練所みたいなところだった。
「む? 新しい希望者か?」
訓練所には俺の嫁がおった。
「はい。ところで後ろの人の山は?」
「ん? 訓練で鍛えていたところだ」
………はぁ。
「私は董卓軍の将の華雄。後ろで酒を飲んでいるのは同じく将の張遼だ」
「よろしゅうなぁ〜」
張遼が酒瓶を上にあげる。
「はぁ」
「試験は私に一本でも入れたら勝ちだ。これを貸す」
華雄から刃を丸めた剣を渡される。
「あ、ども」
「何か質問はあるか?」
「そうだなぁ。俺が勝ったら華雄と張遼は俺の嫁でぉK?」
「「………………」」
あの、黙らないで下さい。
「……一瞬で片付けてやる……」
「あ、その言葉はあかんで華雄。それは死亡フラグやねんけど………」
「黙れェェェーーーッ!!」
思わず関西弁が出たが、俺の言葉を遮って華雄が俺に襲い掛かってきた。
俺は迫り来る金剛爆斧をなんとかギリギリで避けた。(いやマジでギリギリ)
「ほぅ……よく避けたな」
「そんなヘナチョコな太刀筋やったら余裕で避けれるわ」
「な、何だとォッ!!」
「(よし、怒ってる怒ってる)」
俺の挑発に華雄は怒り狂い振りかぶって、金剛爆斧を振り下ろした。
俺は太刀筋を見て、なんとか避ける。
「なッ!?」
「今度はこっちの番だッ!!」
華雄の右足付近から左肩へ斬り上げるように叩いた。
ぶっちゃけ逆袈裟斬りだな。
使用人との練習で袈裟斬りや逆袈裟斬りは練習していた。
今のところはこの二つしか出来ない。
唐竹、右薙ぎ、左薙ぎは
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