番外 NARUTO編 その1
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忍連合本部のとある部屋にて、テーブルを前に椅子に座る五代目火影である綱手に対峙するように幾人かの木ノ葉の忍びが集まっている。
その中には日向ヒナタとロック・リーの姿も有った。
「まったく、この世界がこれほどの緊迫状況にあってあの二人はまだ見つからんのか」
そう綱手が愚痴をこぼすように言葉を紡いだ。
「方々探し、暗部の協力を得てもかすかな痕跡すら見つかりません」
その問いに答えたのは奈良シカクだ。
「その二人は同期であった娘から聞いたことがありますが、少し優秀なくらいの中忍でしかないのでは?もう戦争が始まると言うこの時期に暗部を割いてまで探す価値のある人物だとは思えないのですが…」
苦言を呈したのは山中いのいちである。
「それがそうとも言い切れないんですよいのいちさん」
いのいちの反論に言葉を紡いだのははたけカカシだ。
「今回の相手は、まあ嘘か本当か分かりませんが、あの伝説の忍であるうちはマダラを名乗るやからです」
「ああ」
「そのマダラに対抗できた忍はそれこそ伝説にある初代火影様くらいなものでしょう」
「だが、初代様は既に亡くなられている。千手一族も混血が進み綱手様ですら初代様の血継限界を宿しておられない」
「はい。今はヤマトが幾らかの木遁を使えるのみになってしまっています。そのヤマトですら初代様には遠く及ばないでしょう。ならばどうするか。…うちはにはうちはをあてれば良い」
「それこそ不可能だ。うちはの生き残りはうちはイタチをうちはサスケが倒して以来生き残りはサスケとマダラだけ。そのサスケも未だ抜け忍として指名手配中なのだぞ。いまの木ノ葉の中で写輪眼を使えるのはカカシ、お前だけのはずだ」
「しかし、それが居るとすれば?マダラを名乗る男は恐らく写輪眼の上位瞳術である万華鏡写輪眼を開眼しているはず。万華鏡写輪眼に対抗するには万華鏡写輪眼しかない。だからこそ、今彼らの力が必要なのです」
「なっ!?うちはの生き残りが居たのか?」
驚愕の事実にいのいちは自然と視線をシカクへと向けると、シカクは頷いてみせた。
「それでその彼らは今?」
「ある日突然姿を消した」
ため息をつきつつ綱手が答えた。
「方々手を尽くしたが、結局手がかりになりそうなのはこの巻物だけだな」
そう言って綱手が広げて見せた一本の巻物には何やら仰々しい文字と図形の羅列が書き記されている。
「これは…口寄せの巻物ですか?」
シカクがそれを見て推察した。
「そのようだ。姿を消した彼らの部屋で見つけたものだ。調べてみた所どうやら特定人物の口寄せの術式ではないかと言う事だが、媒介は血液によるものであり、その血液が誰のものであるかわからんゆえ開封できておらんが、
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