番外 NARUTO編 その1
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周りの物を整理していたようであるから、これは有事の際もっとも親しい者へあてた物である可能性が高い」
そう綱手が言った。
「つまり…それでボクたちが呼ばれたって事ですね」
ようやくここに来て会話に混ざったのはロック・リーだ。
「そう言う事だ。おそらくこれはヒナタとリーにあてたものであると推察される」
「そうですか…つまり私達のどちらかがその巻物であの二人を呼べと言うことでしょうか」
と、ヒナタ。
「そうだ。これは命令だ。戦争が始まる前に戦力増強、もしくは後顧の憂いを絶っておかなければならん」
うちはの末裔であるのなら、その彼らがマダラに付いていると言う可能性もあるのだ。
その場合、力ずくで取り押え無力化するためにこの部屋にはカカシをはじめ、てだれの忍が綱手の命令で集まっているのだ。
「分かりました。私がやります…」
「ヒナタさん…」
ヒナタが一歩前に出て巻物を受け取り、その様子をリーが少し心配そうに見つめていた。
ヒナタは巻物を床に広げると、その巻物に記されている印を読むと、カカシからクナイを借り右手の平を切裂くと、巻物に真一文字に塗りたくる。
その後、書かれてあった印を組上げ、再度右手を巻物の上に押し当てる。
「口寄せ、蒼空招来」
巻物から這い出るように文字が床に散らばると、召喚陣をくみ上げるが如く整列し、その場に何処からか何者かを呼び寄せる。
ボワンッ
軽い爆発音のような物の後、その巻物の上に突如として人影が現れた。
「誰だっ!貴様達はっ!」
綱手の言葉で目的の人物では無いと悟った忍者達が各々に戦闘態勢を整え身構える。
「ここは…?」
その人影は彼らが予想していた人物などではなく、何故か、猫のような耳と尻尾が付いていた。
…
…
…
◇
その日、俺は久しぶりに久遠、クゥを連れてピクニックに出かけ、日陰で昼寝をしていた。
最近、リオやヴィヴィオがこのフロニャルドに来たり、なのはなんかは平行世界の過去へと跳び、闇の書事件に関わってきたりとなかなかに騒動に絶えない。
「アオ」
「…ん?」
木陰でまどろんでいた所に俺を呼ぶ声が聞こえる。ソラの声だ。
「ソラ…?」
「そんな所に居ると風邪を引くよ、そろそろ日も落ちてきて気温も下がってきたしね」
とは言え、俺達はここ何年も風邪を引いた記憶は無いけれど…
「ん、そうだね。そろそろ戻るよ。久遠、クゥ、起きて」
「くぅん…っ」
「なぅ…っ」
そう言って二人をおこそうとした時、突如として歪む空間。
「アオっ!?」
「ソラっ!?」
抵抗しようとする暇もなく、俺達は一瞬で飲み込まれ、一
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