魔法先生ネギま!
0457話
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学園長室を出て3-Aの教室へと向かう。
「それで、魔法世界の方はどうなっている?」
廊下を歩きながらフェイトの方へと視線を向けると、いつもの無表情でこちらを見返してくる。以前よりは感情表現が豊かになったとは思うんだが、それでもやっぱり無表情がデフォなんだよな。
「そっちの方は結構順調だよ。最初MMの方から横槍が入りそうだったけど、ネギ君やクルト総督のおかげでなんとか抑えられてる。ヘラス、アリアドネーは特に問題が無いし」
「クルトとネギに感謝だな。そうなると、次の問題は表の世界の奴等か」
「……あぁ、そう言えば昨日のニュースでやってたね」
「政府を通じて国連に提出するという所でどうなるかだな。魔法世界側から各国に圧力とか出来ないのか?」
イギリスにネギの出身地であった魔法学校があったように、アメリカにも似たような学校は存在するらしい。まぁ、政府でも上の方になれば魔法の存在は知っていると見るべきだろう。それなら、その辺から圧力を掛けて貰えば結構いけるかもしれない。そう思ってフェイトへと尋ねるが、余り気が乗らないように首を振る。
「どうだろう。一応提案はしてみるけど……っと、着いたね」
随分と久しぶりの3-A。夏休み前に来たのが最後だから、約3ヶ月ぶりか。
そんな風に思っていると、教室のドアを開けるフェイト。そして落ちてきた黒板消しをキャッチしてそのまま素早く放り投げ、同時に吸盤付きの矢を素手で掴み取りこれもまた投げつける。足下にあったロープは跨いで回避し、そのまま教壇へと辿り着く。
「あーあ。今日も駄目だったか」
「い、痛いっす……」
明石が呟き、黒板消しと吸盤付きの矢を連続で食らった春日が涙目で呟く声が聞こえてきた。
「罠を仕掛けた者はまだまだ甘い。要修行だ」
「って、それでいいのかよ!」
予想外のフェイトの言葉に、思わず教室の中へと入って突っ込みを入れてしまう。
「あ、あー! アクセル君じゃん! しかも子供バージョン!」
俺を見た明石がそう叫び、そこからはクラス中が騒がしくなる……かと思いきや。
「あいたぁっ!」
「ちょっ、痛い!」
「うわああああ!」
「ぐはぁっ!」
等々の叫びを上げながら沈黙していく3-Aの猛者達。……ていうか、最後の早乙女とかちょっと叫び方がおかしくないか?
「皆、静かに。今日は彼から話があるという事で来て貰った」
短剣投げの如くチョークを投げつけて騒ぎを鎮圧したフェイトに呼ばれ、教壇の前へと移動する。
「あー、知ってる奴も多いと思うし、ネギから魔法についての説明を受けてる者にしてみれば予想も付く者もいるだろうが、俺はこの世界の者じゃない。同時に魔法世界の者でもない。純粋に平行世界、いわゆるパラレルワ
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