魔法先生ネギま!
0457話
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は無い。別に交易をする相手に関しては麻帆良だけじゃないんだし」
「じゃ、じゃから、そう話を急がずともよかろう」
これまで開けていた片目だけではなく、両目を開けてそう告げてくる。
「急ぐも何も、俺は太鼓判を押せない。つまりその状態だと麻帆良と向こうの世界との交易は考えられない。それだけだろう?」
「……うむ、分かった。別にアクセル君の太鼓判は無しでも構わんから話を進めてくれ」
「いや、だからそれを俺に言ってどうするんだよ。この世界との交渉に関しては基本的にエザリアを通してくれ」
「うーむ、彼女は色々とキツイんじゃよ。色々な意味で。あれだけ別嬪さんなのに勿体ないのぅ」
溜息を吐きながら呟く近右衛門。……なるほど、エザリアが交渉相手として手強いから搦め手として俺に手を回してきた訳か。
「まぁ、それはしょうがない。どこまで聞いてるか知らないが、エザリアは国力において数十倍から数百倍はあろうかという相手と戦争を繰り広げて、しかもその状態で殆ど互角にやり合っていた勢力のトップに近い位置にいた女だからな」
「ひょっ!?」
プラントについての話は初耳だったのか、目を見開き驚く近右衛門。
フェイトもまた興味深そうに俺へと視線を向けている。
……あぁ、完全なる世界も勢力が圧倒的に低い状態で活動していたんだったな。グレートグランドマスターキーを手に入れてからは大量の召喚魔でそれを覆したが。
「さて、じゃあ関係無い話はこの辺にして。3-Aに行くにはフェイトと一緒に行けばいいんだな」
「うむ。……じゃが、アクセル君。別れの挨拶をするのならその格好は拙くないかのぅ」
「……ん?」
自分の格好を見直すと、そこにいるのはいつもの20代の俺だ。
「何かおかしいか?」
「はぁ……3-Aにいたアクセル君は大人じゃなくて、子供のアクセル君じゃったろうに」
なるほど。確かにそう言われればそうだな。
いやまぁ、魔法世界に行った面子は……いや、そっちの面子が見慣れているのは異形化の方か。まぁ、近右衛門の言う通り確かに3-Aの中には俺のこの姿を知らない奴が大勢いるんだし、子供の姿のままの方がいいか。
パチンッと指を鳴らし、全身を炎に包み込んで姿を10歳の幼児バージョンへと変える。
……うわ、ごそっとSPが削られたな。
ステータスを表示すると姿を変えただけだというのに300近いSPを消費している。
「この学園結界は厄介だな」
「いやいやいやいや。この学園結界の中で普通に魔法を使えてる時点でおかしいんじゃがな!?」
「一応これは俺の混沌精霊としての能力の1つであって魔法じゃないけどな」
「魔力を使ってる時点で同じじゃわい……」
疲れたように溜息を吐いた近右衛門をそのままに、俺とフェイトは
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