50限目 雄二が霧島にする最大の気遣い
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「、、、実は今度、、、私、、お見合い、、、するの」
霧島の予想もしない告白にその場にいた吉井たちは驚愕した。
「嘘、、、でしょ?霧島さん」
「嘘じゃ、、ないの」
明久が恐る恐る霧島が聞いたら霧島は静かに心細いかのように答えた
「何でいままで言わなかったんですか?翔子ちゃん」
「ごめん、、恐くて、、言えなかった」
霧島の告白を聞いた、吉井,姫路,美波,秀吉,ムッツリーニ,工藤,木下姉は酷く混乱していた。が、この場合もっとも驚くだろう坂本雄二は自分は関係ないというようなオーラ満載で遠い目で淀んだ空を眺めていた。
「雄二、何か言いなよ」
明久は霧島のために、と思って雄二に何か言わせようとすると
「良かったじゃないか、翔子」
「え?」
「お前は俺に好意があるようだが、俺なんかよりそのお見合いする男のほうがお前にとっていい事じゃないか、それをなんで拒絶しなきゃいけないんだ?」
「なんて事をいうんだ、雄二!霧島さんは雄二と離れたくないから、恐いから言えなかったんだ」
「そんな事しらねぇな。ただ一言だけ言っておくぞ翔子」
明久への返答になってないが、雄二は真っ直ぐな、どこか悲しいよな目で霧島を見つめた
「これはお前の人生だ。もう二度と間違った選択はするなよ」
雄二は昔の事を重ねて翔子に忠告した。もう二度と間違った選択をして幸せを失ってほしくない、そう願っていったのだろうか、それは本人にしか分からないが雄二は悲しそうな目で見つめて言った
「、、、雄二」
何かいようとしたがチャイムが鳴ったので翔子たちは大人しく教室に戻っていった。自分は関係ないと言っていた雄二だったが、その日一日元気がなく、ただとても悲しそうな目で過ごしていた。
☆
「さて明久君!」
「な、なに、かな?姫路さん」
明久は今朝以来姫路の笑顔が少し恐くなっていた
「明日は何を食べたいですか?」
ズバババッ!!
姫路の発言と同時に明久に刃物が飛んできたが運よく外れて明久は無傷で済んだ
「チッ!!コロシテヤル。ウラギリハシヲモッテ」
明久の処刑が繰り広げられたが雄二は何もしないでただ空を眺めていた
「やっぱり霧島さんが気になるの?」
「ふざけるな、そんなんじゃねぇ、、、ただ」
断るものの返事はいつもと違い力がなく弱弱しい声だった
「ただ、、俺はどうすればいいのか分かねぇんだ。お見合いが気に食わないと言えば嘘となる。でも、、、自分でも分かねぇ」
それが霧島にした最大の気遣いをした自分の代償、とでもいえるのか分からない。それをみた明久はムッツリーニに何かしらの合図をした。
「何をしているムッツリーニ」
「、、、、調べ物」
「何を調べてる」
明久の合図と共にムッツリーニはしきりにパソコンを駆使し始めた
「、、、、相手、日程
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