狂った人形編
おまわりさんこいつです!!
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
月曜日の朝、なんとなくレイから貰った眼鏡でレイを見てみる。今は消しゴムに入っているはずだからどう見えるのか試してみたい。
メガネを装着し見てみると。
「なんとまあ。」
レイがミニマム化されていた。例えで言うとラノベの表紙とかで書かれているキャラ的な、
コイツは面白いな……俺は早速これをかけて登校することにした。なんか見えるかな?
いつもの道、ワクワクしたせいか思いのほか早く家から出たのでゆっくり歩いている。
いつもの道だが、こうゆっくり歩いているとのどかに感じる。
一家の大黒柱として会社に出向こうとしていると思われるスーツの人が居たり、友だちの家にインターホンを鳴らしている中学生がいたり、
幼稚園児たちとその保護者がバスを待っていたり、
近所同士の女性が道端で世間話をしていたり、
小学生が元気に登校していたり、その後ろにニヤケ顔をした小さな男が乗っていたり、
日常的な穏やかな風景……ん? 日常的……?
俺はふと振り返る。そして男を指さしてこう言った。
「変態だあぁぁ!!」
ヤバっ! つい言ってしまった。そいつ神かもしれないのに! 神は眼鏡をかけている俺にしか見えない。第三者から見たら、俺が変態だっ……!
『お、俺ぇ!?』
その男は何か焦ったのかドロンと俺と同じくらいの大きさになる。
神が人間と同じサイズになると誰からも見えるようになるらしい。
しめたっ! まさか焦ってこうなるとは、
「な、なんであんた俺が見えるんだ!?」
「そうか、あんたも神か……」
「あんたもって……その眼鏡、まさか!」
男が驚いたように言う。いやぁ、いくら変態でも神をビックリさせるって気持ちいいな。
そして、今気づいた。さっきの小学生が泣いている事を、周りの人に見られていることを、
(ヤバっ! こういう場合どうすればいい? )
『変態はどこですか!?』
((警察キタァーー!!))
俺たちの心が合わさった気がした。
仕方ない、ここは俺も乗らしてもらおう!
「おまわりさんこいつです!」
「オウフッ!!」
男がショックを受けたのか変な声を出す。男に警官が近付いていく。
『貴方、署までよろしいですか?』
「くっ、やなこったあ!!」
男はそこらの小学生に入り込む。コイツ、何の神だ?
混乱していると見物者の中で知り合いを見つけた。
「あ、天ちゃん、おはよう」
「なんだ、美恵か、おっす。」
「何その残念そうな言い方!?」
残念では無いけど、いろいろあって疲れたからな……
「そ、それより見た!? あの男の人小学生の後ろから出てきたよ!」
いかん、見てしまったか……見られたからには消えてもらおう的なことは無いが面倒だな。でも、前俺が言った
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ