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ネギまとガンツと俺
第17話「京都―決戦B」
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、クー・フェイが「あいやー、あの人そんなに凄腕アルか? 全く気付かなかったアル」と呟き、長瀬 楓がポンと肩を叩いている。

 残りの綾瀬ユエと犬上小太郎、近衛木乃香は話についていけずポカンとした顔をさらしている。

「……うう」

 ネギとてアスナ達の言うことは分かっている。だが、それでもあんなに弱ったタケルの姿を見せられたらやはり心配してしまう。

 頭を悩ませる子供先生に「ハハハハ」と今度はエヴァンジェリンが高らかに笑う。

「あいつの力は私が認めるほどだ。貴様如きが心配するなど100年早い!」
「え」

 その言葉に、ネギの表情が変わった。

 目の前にいるのは真祖の吸血鬼。少し前まで賞金600万ドルをかけられていたほどの魔法使いだ。実力は正にバケモノクラス。

 その彼女が言うのだ。

 まだ僅かに逡巡させる素振りを見せ、それでも「はい」と頷いた。

 ホッと空気が和んだところで、

「っていうか、なんで龍宮さんも長瀬さんも、エヴァちゃんもタケル先輩のこと知っているのよ」

 アスナがガクリと肩を落とす。力のない常識的な突っ込み、というか独り言に、3人は一斉に答えた。

「「「ちょっとあって」」
「……へ〜」

 とりあえず、頷いておくアスナだった。全てを終えた彼女たちはゆったりと足を帰路に向けるのだった。

「「「……」」」

 一行のうち、ネギを含めた数人の人間が心配そうな顔でときどき振り返っていたことには、だれも触れようとしなかった。




 リョウメンスクナノカミが氷付けにされて、バラバラに砕かれていた。

「まだだ!」

 だが、其はあきらめない。

 その姿を魚へと変え、水中に潜り込む。少しでもその本体に乗り移ることが出来たならばその命を盗むことが出来る。

 最後の希望へと食らいつき、そして。

 新たな光が其を包み込んだ。


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