ジークレインの決断
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からジュビアがナツ達に渡したのと同じくらいの大きさの水の球体が無数に現れる。
両腕を横に広げ、ゆっくりと前に持ってきて・・・何かを押すように手を押し出し、勢いよく横に広げた。
「大海無限球!」
その動きと言葉に反応し、360度に展開した水の球体が一気に兵達に向かっていく。
一瞬にして兵達は倒れ、閉じていた目を開いた。
「ルー」
「うん。強化解除」
アルカとティアの体から緑色の光が消える。
ギルド追放者に権力者に闇ギルドに悪魔の復活を目論む者に実力は同じくらいのギルド・・・。
様々な戦いを繰り広げてきたナツ達に勝てる訳もなく、兵達は次々にやられていく。
そして数分後には、誰1人として残っていなかった。
「見て、通路が開いたよ!」
ルーがはしごの先の指さす。
上へと向かう通路が現れ、開かれる。
「上へ来いってか?」
「罠の可能性もあるが、四の五の言ってらんねぇな」
「道があるなら進むだけよ。何が待ち受けていようと、私の敵じゃないわ」
グレイ、アルカ、ティアがそう言い、ナツ達ははしごを使い上へと上がって行ったのだった。
「ジェラール様、一体何を!?侵入者を引き入れるなんて!」
「言っただろ?これはゲームだと。奴等はステージをクリアした。それだけの事」
ジェラールの行動に意を唱える男。
どうやらナツ達が上の階へ上がれたのは、ジェラールの手によるものだったらしい。
「面白くなってきやがった。ははは・・・」
ジェラールが笑い声を響かせる。
この男はどこかアルカに似た性格を持ち合わせているらしい。
「しかし儀式を早めなくては、いずれ評議院に感づかれますぞ」
「ヴィダルダス・・・まだそんな事を心配してるのか?」
長髪の男『ヴィダルダス』の言葉に、ジェラールは自信満々に答えた。
「止められやしない」
ナツ達がはしごを昇る。
エルザが鋭い目で塔内を見回す。
そろり・・・と、エーテリオン投下に賛成する手がまた1つ、上がった。
「あと2人だ!時間が無いぞ!」
ジークレインが叫ぶ。
「評議院のカス共にはな」
それを嘲笑うかのように、ジェラールは呟いた。
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