ジークレインの決断
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
か水着姿のルーシィは、水の球体を右掌に持ちながらそう言う。
「ルーシィさんだけちょっと小さめに作ったのに、よく息が続きましたね」
「オイオイ!」
ジュビアにルーシィがツッコむ。
因みにルーシィの息が続いたのは、ルーシィの被る水の球体にルーが少しずつ自分の魔法を使って無くなった分の酸素を含ませて行ったからだったりする。
「ここがあの塔の地下か?」
「えぇ、間違いないわ」
「エルザとハッピーがこのどこかに・・・」
グレイの言葉にティアが答え、着ていた服をぎゅっと絞りながらルーシィが辺りを見回す、と。
「何だ貴様等はーーーーー!」
「!」
地下の見張りをする兵達に見つかってしまった。
「やば!」
「ここまで来たらやるしかねぇだろ」
「はい!」
「久々に派手にやっか!いいよな、ティア。ここなら更地にしたって問題ねぇし」
「なら、僕も手加減しないでいこーっと。いいかな?ティア」
「・・・ま、いいんじゃない?相手は愚者だもの。それに、塔を破壊して困る奴もいない。私達にはメリットしか来ないしね」
ティアの言葉にルーとアルカがニィッと笑う。
この3人が集って問題が起きなかった事はない。個々でも問題を起こすというのに、3人が集まってしまえば最悪の場合国が消える。
それを避けるべく、ルーとアルカはチームは別だが同じ元素魔法を使い、3人の中で1番強いティアに訊ねるのだ。
手加減なし、容赦なし、派手にぶち負かしてもいいのか、と。
「何だ貴様等はァ・・・だと!?上等くれた相手も知らねぇのかヨ!」
そう叫びながら、ナツは炎を纏った右拳で兵達の立つ橋の柱の1本を殴り付ける。
それにより、グラッと橋が揺れた。
「うわっ!」
「ぬあ!」
揺れた橋が、一気に崩れ落ちる。
「妖精の尻尾だバカヤロウ!」
ナツの叫びを皮切りに、他のメンバーも戦闘を開始する。
「ひぇっ」
ルーシィに剣を持った男が飛び掛かる。
振り下ろされた剣をギリギリで避け、くるっと側転し、構えた。
「開け!巨蟹宮の扉!キャンサー!」
「久しぶりエビ!」
呼び出されると同時にハサミを振るい、男の髪を綺麗にカットするキャンサー。
2人の男がジュビアに向かっていき・・・構えた剣がジュビアをすり抜ける。
「え?」
「何だコイツ!?」
ジュビアの体が水で出来ている事を知らない男2人は思わず振り返り、ジュビアは表情1つ変えず男を睨みつけた。
「水流斬破!」
右腕を水の刃へと変え、自分を斬ろうとして失敗した男と近くにいた兵を一気に倒す。
崩れた橋の残骸から4人の兵を踏み落とすグレイ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ