暁 〜小説投稿サイト〜
気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
32、謎のチビッ子現る!
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ロの『電光のγ』か?

うわー、生で見るとハンサムだなぁコイツ。

「坊っちゃんってのは?」

「あんたが守ってくれたお方だ。名はコスモ様、俺たちのボスのご子息だ」

「ボスって、マフィアかっての」

「!!」

あ、口が滑った。

「マフィアを知ってるのか。
 そうだ、俺たちはジッリョネロファミリーという、イタリアのマフィアだ」

うん、知ってる。

因みに、ジッリョネロって和訳するとクロユリってことも知ってる。

って、ん?

あれ、アリアに息子いたっけ?

いるのは確かユニ一人でしかもその存在は誰も知らないはず……。

ふとコスモを見ると、確かに目の下に花模様があった。

何て言うか、ユニをそのまま男の子にした感じ。

「あ゙、オレ金もってねぇ……」

そして突然思い出す事実。

「心配するな、お礼と言っちゃ難だが、オレたちジッリョネロが責任を持つ」

「でも、そんな迷惑……」

「礼くらいさせてくれ」

「……はい」

後々聞いたところ、オレの容態は過労だそうだ。

そして、γに家まで送ってもらうことにまでなってしまった。

で、なんだが

「よろしくね、お兄ちゃん!」

なぜかコスモに懐かれてしまい、1ヶ月オレが面倒を見ることに。

γは何度か止めたんだが、コスモが聞かなくってな。

「コスモ、オレは要って言うんだ。あと、わからんだろうが、オレは女だ」

その瞬間、ジッリョネロ全員が固まった。

うっわ、それはさすがに酷くね?

「ま、この際許すけどな」

「それじゃあ坊っちゃん、1ヶ月後、迎えに来る。この人に迷惑かけんじゃねぇぞ」

「分かってるよγお兄ちゃん」

そしてγ率いるジッリョネロの皆さま方は、イタリアへと帰っていった。

あ、オレ初めて二人以上で暮らすわ。
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