暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 無慈悲な神となりて
ティーダさんとの別れ

[8]前話 前書き
ティーダさんが死んだ。
そう言う知らせを受けた俺たちは、管理局に行った。
それを聞くまでは本当に嘘だと思っていた。しかし、ティーダさんがいた部隊は全滅、しかもとても腕の立つ部隊だったらしい。ティーダさんの葬式は明後日やるとの事だ。

「嘘、だよね。お兄ちゃんが死んじゃったって嘘だよね?コノ兄」
「うん、そうだよきっと。」

俺は、それしか言えなかった。きっと今真実を言えばティアナちゃんは壊れてしまってしだろう。
正しいのだ、これは。
しかしそれも無駄だった。葬式には参加しなくてはならない。だから、ここで本当の事を言うべきだ。

「ティアナちゃん、とっても悲しいんだけどもきっと本当にティーダさんは死んでしまったのだと思う」
「なんで?なんでそんな事言うの?皆そう言うよ。でも信じたく無いよ!もういい!」

そう言ってティアナちゃんは出ていってしまった。俺もその後を追う。ここでティアナちゃんが事故で死んでしまったらそれこそティーダさんにあわせる顔がない。

「何処行った?本当に数分だからまだ市街地にいるはず…」

しかしこう言った時の数分は命取りである。
既にティアナはかなり離れている所にいる。子供の知識はこんな所で発揮されるのか、と感心してしまったがそれどころでは無いのを思い出し、ひたすら探した。そこでふとひとつの方法を考えた。それはとても単純で今の俺には難しい事、魔力の逆探知。これが成功すれば一発でティアナちゃんを見つけられる。そう思った俺は早速行動に移した。

「ふっっ…くうぅ……っつはあ! 見つけた…」

ティアナちゃんは丸まって公園のベンチの上に座っていた。

「うぅ……ヒック、ぐすっ」

まぁしっかりと泣いている訳で話しかけられる状態では無い。少し待ってからにしよう、と思った。

[8]前話 前書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ