『銀河英雄伝説』――骨董品(ガラクタ)――
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思い思いの言葉を口にしている。
「売れない骨董品ガラクタか……」
夢の中で出てきた父親の言葉がヤンの脳裏に蘇る。
――お前が魔法使いだったら、あんな骨董品がらくたの壷の一つや二つ、すぐ相手に売りつけるだろうな。はははは――
宇宙暦七百九十七年、帝国暦四百八十九年。八月二十五日。
こうして戦いは終わり、イゼルローン回廊の舞台から一人の優秀な提督が退場していった。
この戦いの意味を後世の歴史家はこう捉える。
『ソクディンを失ったラインハルトは、我を忘れたと』
しばしば常勝の英雄と評される彼は、事実この戦いの後で無能な技術大将シャフトを登用するという愚を犯す。
帝国軍VS同盟軍の戦いの中で、最も無意味であると冷笑される「ガイエスブルグ要塞VSイゼルローン要塞」戦を容認した彼は、ソクディンに続きケンプ提督までも銀河の舞台から降板させることになる。
――了――
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