第19話 秘密結社
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ょうな」
「そうか……」
アドルフの心情としては顔を合わせては言いたくない報告であったが、これは全ての決定を下したアドルフ自身が直接伝えねばならない事であった。
・・・・・
メルセリアとオルテシア。
彼女たちは銀河帝国皇帝アドルフ1世の妃であると同時に、旧ロアキア統星帝国の皇女であった。
アドルフはその彼女たちに祖国ロアキアの完全滅亡と、オリアス・オクタヴィアヌスの戦死を告げる。
「ロアキアが滅んだのですか……それに兄も………」
「悲しいか? オルテシア」
「悲しく無い……と言えば嘘になりますが……ですが仕方無いという気持ちがあるのも確かです」
「そうなのか?」
「はい、兄オリアスは父を幽閉したり武力で以って辺境を支配下に置こうとしておりました。それが今、我が身に返っただけのこと……」
「耳の痛くなる話だな、俺も武力で以ってロアキアを制圧した。いずれはティオジアにルフェールも尽く滅ぼし、我が帝国の版図へ加えることになるだろう」
「…………」
「メルセリア、お前はどうだ?」
「……私もオルテシアと同様です。結局のところ、オリアスは……ロアキア統星帝国はこの銀河を統べるに相応しくなかったということでしょう」
メルセリアの言葉は辛辣であったが、それはある意味皇族として生まれて来た者たちにとっては常識であったのかもしれない。
「(いずれにせよ、2人とも理性・感情の両面で納得していてくれたのは幸いだな)」
アドルフは心の底からそう思った。
* * *
薄暗い地下室。
だが、そこは異常に広い空間であった。
ここは萌えを銀河中に広めることを信条とする秘密結社『銀河団』の本部である。
無論、結社の首領は我らがアドルフ・フォン・ゴールデンバウム。
銀河帝国の現皇帝でもある人物だった。
「諸君、私は遂にロアキア全土の制圧を成し遂げた!」
壇上に立ったアドルフがそう言うと、周囲から歓声が上がる。
声が静まるのを待って、アドルフは話を続けだす。
「これが何を意味するか……諸君等は気づいているだろうか?」
「…………」
「そう、ロアキアの全てに萌えを行き渡らせるのが可能であるということだ!」
「オオー!!」と、先程の数倍の歓声が上がった。
かつては、帝国全土に萌えを普及させるのが彼らの野望であったが、その野望は帝国本土のみならず自由惑星同盟、遂にはロアキアへと達したのだ。
「今現在、萌えは旧帝都オーディンや人類発祥の地である地球のあるオリオン腕のみならず、旧自由惑星同盟のあったサジタリウス腕にも広く布教され、遂には南十字・盾腕に達している。以前にも述べたと思うが、私の野望はこの銀河全体に萌えを行き
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