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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第187話】
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んな声が出ると、呆れた様に溜め息をつく美冬が――。
「はぁっ……。 お兄ちゃん、ちゃんとセシリアに伝えないと彼女怒るよ? ……まだ多分起きてる筈だから、説明してきてよね?」
「あぁ。 ……配慮不足だったな。 美冬、悪いな。 ――今すぐ言ってくるさ、これがな」
「ん、いってらっしゃーい〜」
「私と美冬はまだ暫くここに居るからね?」
ひらひらと二人が手を振るのを見てからそれを返し、俺はセシリアの部屋へと向かった――。
その一方、ベンチに座ったままの二人は……。
「お兄ちゃんがうっかり言うのを忘れるって珍しいよね?」
「ふふっ。 ……行くことが可能になった子が増えて、ちょっとだけ視野が狭くなっただけだよ。 昔、何度かあったじゃない」
「あ……それもそうだね。 ……でも、何だかんだで忘れてたとしても、その事ちゃんと謝るから……お兄ちゃんは……」
そう言ってまだ少し残っていた缶ジュースに口を付け、一気に飲み干すと美冬は未来に笑顔を向ける。
そんな美冬に応えるように笑顔を返すと、どちらともなく吹き出すかの様に笑い声が通路に響き渡った――。
――セシリアの部屋前――
セシリアの部屋前にたどり着くと同時に、俺は部屋のドアをノックする。
コンコンという音が通路に響くと、一瞬の静寂が訪れてからドアの開閉音が響き渡った。
「あ……ヒルトさん? こ、こんな時間にどうかなさいましたか?」
ドアを開けたのはセシリア本人だった。
ルームメイトの子が開けるのかとも思ったのだが……。
「あぁ、明日のウォーターワールドでちょっと変更があってな。 ……いいか?」
「え、えぇ。 ……立ち話も何ですから、お部屋へどうぞ」
「あ、直ぐに済むからここでいいよ」
部屋へ招き入れようとするセシリアだったが、流石に要件が短い事もあり、俺は断りを入れた。
それを聞いたセシリアの表情が一瞬曇るが、それを払拭するように軽く頭を振ると――。
「わかりましたわ。 ……それで、変更点というのは……?」
「ん、まあまずは一夏と鈴音だが――一夏が無理って事で鈴音が合流するよ。 ……まあこれは、チケット渡した時に鈴音が言った事だがな。 ……流石に鈴音一人でウォーターワールドって寂しすぎるだろ?」
「……そ、そうですわね。 ……はぁっ、やっぱりこうなるのですね……」
落胆した様に肩を落とすセシリア。
だが、まだ報告は残っているので――。
「……悪い、また肩を落とすかもしれないが。 シャルとラウラの二人も、明日来ることになってチケット渡したから。 一応現地に10時集合なのは変わらずで」
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