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インフィニット・ストラトスの世界にうまれて
変態と紳士の境界線 その一
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慌てて正座をすると頭を下げる。
そして一応イイワケをしてみた。

「今回のことは、事故です。不可抗力ってやつです。起きると目の前に何かがあった訳です。それでですね――」

憂いを帯びた目で俺を見つめる山田先生は、言葉を途中で制すると、

「ベインズくん、いいんですよ。その、年頃の男の子が女性の身体に興味を持つのは当たり前ですから……今度触りたくなったら、い――」

突然、部屋のドアが乱暴に開かれる。
見ればそこには仁王立ちした織斑先生がいた。

「一体何を騒いでいるんですか、山田君!」

「ひっ」

ドアが乱暴に開かれた音と織斑先生の声に、山田先生は驚きのあまり身体をビクリとさせ、短く悲鳴を上げる。
そして、ギギギと油の切れたような動きで頭を回し織斑先生を見た。
織斑先生は俺の布団と山田先生の布団が、仲良くくっついているというあってはならない事実が目の前にあることを理解したのだろう。

「昨日、あれ程忠告をしたのに、これはどういうことですか」

「お、織斑先生。これはですね、ベインズくんに……ちょっとした悪戯を――」

「山田君、話がある」

織斑先生は大股でドドドと畳を踏み鳴らし部屋に侵入して来ると、山田先生に近づいたかと思うと首根っ子をむんずと引っ掴む。
布団の中の山田先生はまだ浴衣姿だったが、織斑先生に襟首を捕まれ無理矢理布団から引っ張り出されると、ずるずると引きずられて部屋の外に連れていかれた。
引きずられていく山田先生は、浴衣が着崩れ、あられもない姿になっていたが、そんなことはお構いなしだ。
俺は織斑先生の中に鬼を見た気がした。
廊下からはこんな声が聞こえてくる。

「お、織斑先生、ごめんなさ〜い」

「おわっ、千冬姉。なんで山田先生がそんなことになってんだ?」

「何度言えば解る。織斑先生と呼べと言ってるだろう。馬鹿者!」

「すいません、織斑先生」

「織斑。お前はしばらくの間、ベインズのところにでも居ろ。私が呼びに行くまで部屋には戻ってくるなよ? いいな。解ったら返事をしろ」

「わかりました」

俺の部屋にやって来た一夏が、なんでこんなことになっているのかを、ねほりはほり尋ねてきたのは言うまでもない。
それから、山田先生がこれから行くであろう織斑先生の部屋で、どんな試練が待ち受けているかは知らないが、無事に生還できるとこを祈るとしよう。

今日は午前中から夜はまで丸一日、ISの各種装備の試験データ取りだ。
専用機持ちは大量の装備が待っている。
だか問題はそこではない。
では、なにが問題なのかというと、昼近くに起こるであろう『福音』戦だろう。

専用機持ちたちは
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