魔法先生ネギま!
0456話
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と思うが……
「なるべく早くストライクダガーを雪広財閥と那波重工に譲渡した方がいいだろうな」
「機体の方はいつでもいいわよ? 鹵獲時や技術調査で壊れていた部分も量産型Wに言って修理は完了したし」
「こっちの準備は良くても、迎え入れる方の準備がまだなんだよ。どうやら2ヶ所に分散してストライクダガーを受け入れるんじゃなくて、合同の研究所のようなものを用意するらしい。……まぁ、あの世界の技術者にしてみればストライクダガーの解析には幾ら人手があっても足りないんだろうし防諜の意味もあるんだろうが。……メギロートの方は?」
「そっちも順調よ。取りあえずテラフォーミング用にプログラムを弄った機体を順次生産中」
「……となると、先発隊として送り込んでみるのもありか」
「でも、火星までとなると結構な日数が掛かるわよ?」
「システムXN、それもオリジナルのアギュイエウスが俺達の手元にあるのを忘れたか? 平行世界間の移動はともかく、同一世界間の転移なら問題無く行える筈だろう?」
「……そう言えばそうだったわね。ならその辺はアクセルに任せるわ」
そんな風に話している間にも、TVの中では雪広財閥と那波重工について語っている。とは言っても、その殆どがテラフォーミングはまず失敗するだろうという前提で話を進めていたが。
念動力を使ってTVのリモコンを手元に取り寄せ、スイッチを消す。
そして何事かとこちらを見ているレモン、コーネリア、マリューの3人を前に、空間倉庫から今日起動させたばかりのものを合わせて合計3つの時の指輪を取り出す。
「時の指輪だ。これを嵌めている間は不老になる。もし俺が他の世界に転移した後に時差があった時でも、これがあれば死に別れるという事はないだろう。その代わり、これを受け取った以上は永遠に俺と一緒に過ごす事になると思ってくれ。……それでも、受け取ってくれるか?」
リビングに一瞬広がる静寂。だが、すぐにその静寂は破られる。
「アクセル、貴男と私の付き合いの長さを忘れたの? 私は貴男とならどこまででも一緒に付いて行くわよ。それこそアクセルが嫌だって言ってもね」
レモンが艶然と微笑み。
「私は、この身も心も全てをアクセルに捧げると誓った筈だ。その私がアクセルと共に生きるのを拒否すると思って貰っては困るな」
コーネリアは雌豹の如き笑みを浮かべ。
「私はアクセルがいなければ、恐らくここにこうしてはいられなかった。貴方がいるからこそ、私はここにいるのよ。そう、私はいつまででも貴方の側にいる」
慈母の如き優しい笑みをマリューが浮かべる。
そんな、俺に取っては出来過ぎと言ってもいい程の恋人達を前に、俺はまずレモンの手を取りその左手の薬指へと時の指輪を嵌め、次にコーネリア、そしてマリューにも同
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