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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第11話 「……その時私は、盾二様についていけるのかな」
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 なら直接言えばいいんじゃ……ああ、今忙しいか。

 周喩さんとはいえ、今うちの陣に来られるとちょっと困るかも……

「ふふ……北郷に伝えてくれ。虎牢関では手柄はいただくとな。だが、我らはお主のように独り占めするほど強欲ではないから、遠慮なく頼る時は頼る。そう伝えておいてくれ」
「あ、はい。わかりました」
「ああ、そうだ。しばらくは、雪蓮をそちらに行かせないように縛っておく。さすがに戦闘直前まで他の陣にいたのは許せんのでな。だから安心してくれ」
「あ、あはは……ほどほどにしてあげてくださいね」
「善処する。ではな」

 そう言って、こちらも肩で風を切るように去っていく。
 ほんと、二人共絵になるなあ……

 そして孫策さんは、ご愁傷さまです。

「さてと……私も陣に戻らなきゃ」

 私が陣へと足を向けると――

「す、すいませんっ!」
「わっ!?」

 私の目の前に、誰かの頭が横から飛び出てくる。
 その薄茶の髪、そして馬の匂い。

 あれ、この子……

「あ、あのあの、劉玄徳様ですよね!?」
「え、ええと……そうだけど。貴方、さっきの……」
「はい! たんぽぽは馬岱っていいます! 翠姉様を……馬超をごぞんじですよね?」
「ああ! 翠ちゃんの妹さん!?」
「いえ、従姉妹です! よかったぁ。りゅーびさんと逢えたぁ!」

 元気ハツラツ。
 まさにその言葉が似合う。

「あはは。翠ちゃんは元気してる?」
「姉様ですか? 元気すぎて牢に入れられています」
「へえ、牢に………………ええええっ!? な、なんで牢に!?」

 翠ちゃん、なにやったの!?

「姉様、意固地で……どうしても董卓側につくんだーって言うんです。おばさまや皆に反対されても一人で飛び出そうとするから……」
「それで牢に……」

 うーん……翠ちゃんなら、ありえそう。
 結構、こうと決めたら動かない所あったしなぁ……

「だから、たんぽぽが名代として、連合に参加することになりましたー。といっても、千程度の騎馬隊ですけど……」

 千、かあ……ちょっと戦力としては物足りないかなぁ。
 白蓮ちゃんと同じで、騎馬は関への攻撃には向かないしねぇ。

「そっかぁ。翠ちゃんが来てくれたら色々助かったんだけど……しょうがないね」
「すいません、うちのバカ姉が……」
「あ、ううん。馬岱ちゃんが来てくれて嬉しいよ。前に翠ちゃんが自慢してたもん。これから楽しみだーって」
「あの姉様が!? あの脳筋な姉様が!?」
「……なにげにひどいね、馬岱ちゃん」

 脳筋て……

「脳筋ですよ。涼州の皆の将来を全然考えてないんですもん。この時勢で董卓に着くのが如何に無謀だなんて、ちょっと考えればわかることなのに!」
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