反董卓の章
第11話 「……その時私は、盾二様についていけるのかな」
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めの金品などもあってもおかしくはないでしょう。
「それで、行軍の遅れが出たこともあるし、これらは一度袁紹さんに渡してから、迷惑をかけた諸侯に分配してもらおうかなって思うんだけど……」
「あら。それはそれは……まあ、そうですわね。鹵獲した補給品は、『総大将』たるわたくしが直々に検品するべきですわね!」
「う、うん……で、明日の昼には内部に入れそうだけど、どうします?」
「……でしたら、明日の昼からそれらをわたくし直々に調べますわ。その上で皆様に分配致しましょう。ですので、まあ……出発は明後日になりますわね」
そうですわね……気に入ったものがあればわたくしが預かり、あとの分配は斗詩さんにまかせればいいでしょう。
足止めされた分の糧食はそれで補えますし……
「じゃあそれでお願いしますね。みなさんもよろしいですか?」
劉備さんの言葉は、私の周りに居た他の諸侯に向けていますのね。
とはいえ、ここにいるのは美羽さんとその部下の軍師さん、それに華琳さんぐらいですけど。
「ふむ〜麗羽が最初にいいものを全部手に入れてしまうのではないかや? ちゃんと目録にして見せてほしいのう」
「な、なに、をいいますか! わたくしがそんなケチな真似をすると思っていらっしゃるのかしら、美羽さん!?」
この小憎らしいお子様は……
あいっかわらず、むかつきますわね!
「我々は別に構わん。なんなら金品はいらんから、糧食だけはもらいたいな」
ほら、ごらんなさい。
あなたの部下の方がよっぽど謙虚じゃありませんか。
そういう方は、嫌いじゃありませんわね。
「私もどうでもいいわ。糧食を補填してくれるなら文句もない。金品に関してはいっそ、あなた方二人で分けたら?」
むっ……華琳さん。
「そ、そんなことはしませんわ! ちゃんと平等に分けますわよ! 論功行賞は、総大将の努めですわ! 配分もきちっとするに決まっているじゃありませんか!」
「そう。なら任せるわ。公孫賛もそれでいいのね?」
「お、おう……私はてっきり忘れられているのかと思ったよ」
あら、伯珪さん。
そういえば、いたのでしたわね。
すっかり忘れていましたわ。
「ではそういうことで。今回のことは大目に見ますわ。私に感謝してくださいましね、お〜ほっほっほっ!」
「あ、あはは……あ、ありがとうございます」
劉備さんがペコッと頭を下げる。
その横に居た劉表さんは、ただ無言で頭を下げた。
まあ、劉備さんはともかく、劉表さんはわたくしを総大将に推してくださった恩もありますし、ここで返しておくと致しましょう。
「さて……次に我が連合に最後の合流者がきましてよ。皆さんにもご紹介いたしますわね……ええと、名前はなんでし
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