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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第11話 「……その時私は、盾二様についていけるのかな」
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いる。私ならありえないわ」
「はい、ですが……現実に目の前で起こっていることです」

 丸太で組んだ柵はかなり堅固だ。
 それこそ衝車でもなければ、そう簡単には打ち崩せないだろう。

 すでに関から出てきた攻撃部隊が、柵を挟んで劉表と劉備の軍と戦端を開いている。
 だが、その状況に変化があった。

「華琳様」
「どうしたの、秋蘭」
「あちらを……崖に沿って、二つの部隊が動いています」

 秋蘭の言葉に私も顔を上げる。
 確かに左右の柵の隙間から出た二つの部隊が、それぞれ崖に沿った状態で関へ……

「まさか、攻撃を受け止めさせている間に予備兵力で関を落とすつもり?」
「おそらくは……しかし、関にも守備兵が残っているはずです」
「でしょうね……というか、片方の部隊の先頭。あれは……騎馬兵じゃない?」

 華琳様の言葉に目を疑う。
 確かに左側には、馬の姿がうっすらと見える。
 関に対して騎馬など、なんの意味が……

「ん!? 華琳様、なにか変です。特に右側の兵は……速度が尋常じゃありません」

 騎馬の居ない反対側の兵。
 その走る速度がまるで馬よりも早い。
 一体どういう鍛え方をしているのか。

 そして関の土壁にまで到達した左右の部隊は、互いに中央へ……
 どういうこと?
 そこから関に取り付くんじゃ……

「関の大扉の前で交差して……そのまま反対側に抜けていく? 一体何を……」

 その部隊は大扉へ攻撃するわけでもなく、横にすり抜けて……いえ。
 何か投げている?

「石……か? なにか投げています」
「私には壺のようにも見えたけど……何かしら?」

 この状況で関に対して投げるもの……
 私なら……?
 関を落とすのに効果的なものは……

 そう思った時、春蘭がつぶやいた。

「やれやれ、こんな状況では私達が関を落とすこともできんな」

 !?
 まさか!?

「春蘭!? 今あなたなんて――」

 私が叫んだその瞬間。

 水関の大扉に、轟音と共に火柱が上がる。

「なっ!?」
「なに!?」
「うぉ!?」

 華琳様たちが、突如上がった火柱に驚きの声を上げている。
 事、ここに至ってようやく私は、この柵が十重二十重(とえはたえ)の意味を持つことに気づいた。

「や、やられた……」
「? 桂花?」
「か、華琳様……貴方がおっしゃられたこと、間違いではありませんでした。あの男……今のうちに殺すべきです」
「は?」
「あの男は、必ず華琳様の前に立ち塞がります。一体何手先を見ているのか。こんな、こんなの、ありえない……」
「ちょっと桂花! どういうことか説明なさい!」

 華琳様の言葉に、私はカラカラになった唇をきつ
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