第七十五話 恐怖劇の始動
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ムジャベリンがRFゲルググを貫こうとし、それをマーレはビームナギナタを抜いて持ち手の部分で受け止める。そのまま持ち手を交差させることで回転させるようにビームナギナタでレジェンドを切り裂こうとしたのだがレジェンドはそれをビームシールドで受け止めた。
状況は五分――――若干レイの方が有利だが油断しなければマーレも落とされることはない。しかし、時間の経過はどちらにとっても苦しいものがあった。レイはアスランを逃してしまうということに。マーレは状況を完全に把握できていないこの状況で向こうから撃ってきたとはいえ味方と争っている現状に。
「早いとこ終わって欲しいもんだな……」
レジェンドは再びドラグーンを起動させる。どうやらまだ戦いは続くようだと溜息をつきながらマーレもRFゲルググの武装を構え直した。
◇
「こちらはアスラン・ザラだ。ミネルバ、着艦の許可を」
『一体どうしたんですか、アスランさん?それにあの戦闘は!』
「訳は後で話す。とにかくグラディス艦長に知らせてくれ!」
マーレとレイの戦闘から逃れ、無事ミネルバまでたどり着いたアスランは通信回線を開いてミネルバに連絡を入れる。その通信を受け取ったオペレーターのメイリンは何があったのかと事情を尋ねるが、アスランは取り合わずタリアと話せるように連絡をした。
「アスラン、どうなってるのアレは!?」
「何でレイが味方と戦ってるんだよ!」
セイバーのコックピットから降りたアスランにルナマリアとショーンが駆け寄りそう話しかけてくる。マーレが乗っているRFゲルググの事を知らない彼らはアレがマーレの機体だという事に気が付いていないのだ。
「悪いが説明は後だ!今は事情を艦長に話さないとならない、そうしないとマーレもレイも……」
最後の言葉は無意識のうちに零れてしまったものだが、目聡く聞きつけたルナマリアは驚愕する。
「まさかレイと戦ってるのはマーレさんなんですか!何で!?」
アスランはしまったと思うもののルナマリアが叫んだことで周りのクルーも知ってしまい格納庫は騒然とする。
「とにかくどいてくれ!味方同士で戦うなんて馬鹿げたことだっていうのはわかってるだろ!」
そう一喝することでようやく周りも一旦落ち付きアスランはそのまま艦長室まで向かって走っていく。
「失礼します」
精神的な焦りも出ているのだろう。落ち着かない様子を見せながらもアスランは艦長室に入室する。
「メイリンから聞いたわ。私に話があるみたいね――――予想はついているけど、説明してくれる?」
◇
シンとハイネ――――二人の答えを聞き、ギルバート・デュランダルはその答えに対してなんら言葉を掛けるわけでも行動を起こすわけでも
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