第6章:女の決意・男の勘違い
第7話:掌の上で踊る
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女王……
チラッとウルフの顔を見たが、凄く機嫌悪そうにしている。
お父さん……何て事をしてくれるのよ!!
リューノSIDE END
(ガーデンブルグ)
マリーSIDE
「マリー……ちょっと来い!」
ガーデンブルグ城を出た所で不機嫌なウルフに腕を引っ張られ、みんなから離れた所に連れてこられる。
冗談半分で『いや〜ん、早速エッチ気分?』と言いたいが、マジギレされそうなので控える事にする。
「お前……リュカさんに何を言った!?」
「な、なんのことでせう?」
ほぼバレバレみたい……どうしよう、ウルフってば恐い。
「ふざけるな! マリーがリュカさんに何らかの事を言ったんだろ! 多分前世の知識とやらを……他のみんなには聞こえない所まで連れてきたんだ、素直に話せ!」
はぅ……やっぱりウルフって頭の回転が速いのねぇ……
「あ、あのね……『ビアンカは何処に居るんだよ!』ってしつこいから、ここに寄らなければならない理由を話しちゃったの。でね、その際に盗賊バコタに騙され、窃盗犯にされちゃう事も話しちゃったの……でもね、最初は『ガーデンブルグが美女だらけの国だから、お父さんの頑張りどころだ』って事しか話してなかったんだけど、『そんな事よりビアンカが良い!』って煩いから、思わず……テヘ?」
「『テヘ?』じゃない! 煩いくらいなんだ!? 放っておけば良かったんだ……あの人にはこの世界の知識が無いのだから、流れに身を任せるしか出来なかったのに。それなのに情報を与えたら、自分だけは面倒事から逃れる方法を考えつき実行するに決まってるだろう!」
やばい〜……めっちゃ怒ってはる!
泣いて許しを請うか?
「泣き落としは止めろよ。今はそれどころじゃないんだ……この事件を早々に解決させないと!」
読まれた! 私の心はガラス張り!?
それとも彼が凄いのかしら?
「今回の事件……マリーの知ってる事を全部教えろ。他のみんなには俺から説明する……マリーの前世の記憶なんて言えないから、何とか辻褄の合う話をする。それと、この事件が解決し落ち着いたら、リューノにもお前の前世とやらの事を話しておくぞ、良いな!?」
「は〜い……」
怒った彼は厄介さん。
反発すると逆効果……最悪捨てられる可能性も出てきた。
ちっ……あの女さえ居なければ……
マリーSIDE END
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