第6章:女の決意・男の勘違い
第7話:掌の上で踊る
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だろう」
「何を言うか馬鹿親父! アンタだって俺等の仲間なのだから、共謀した疑いは掛けられてるんだぞ!」
「親父じゃない、イケメンだ! それに僕にはアリバイがあるんだモンね! 昨晩はこの城に宿泊したという、絶対的なアリバイが存在するんだモンね! アルテミアが僕のアリバイの証人だ! 昨日は夕方からずっと城に籠もってた……勿論犯行時間もね!」
「くっ……やはりお前かぁ……で、では人質の変更を要求する! そのオッサンは戦力として重要なんだ。言ってはなんだが、戦力として必要無いトルネコさんと人質交換して欲しい! ……あ、トルネコさんごめんなさい。悪気はないんですよ」
ウルフもお父さんに対し反撃に出る。その際、流れで侮辱してしまったトルネコに謝罪を忘れないのは格好いい。
「ダメじゃ! お主も言った通り、そのトルネコというのは戦力外なのだろ? 其奴を犠牲にして逃げ出す可能性がある以上、人質としては認められない。その点リュカであれば、見捨てる事はないだろうし、仮に見捨てた場合……後々の影響が大きいだろう(笑)」
「くっそう……先手を打たれてたか」
ウルフが悔しそうに吐き捨てる。
「あの……俺が言う事じゃ無い気がするんですが、リュカさんだって見捨てられる可能性があるんじゃないですか? 少なくとも俺にはリュカさんが居ない方が居心地が良いのですか!」
何も知らないとは恐ろしい……シンは今後の事を何も考えず、と言うか理解せず発言をしてる……仕方ない、私が教えてやるか。
「シン……そうじゃないのよ。私達がお父さんを見捨てられない理由は、今後ビアンカさんと……お父さんの奥さんと合流する可能性が大きいからなのよ」
「……奥さんと?」
「そう……もしお父さんを見捨てて、ビアンカさんと合流した場合……ビアンカさんは間違いなくブチ切れるでしょう。それもこの国に……女だらけの国に置き去りにしてきたなんて知られたら……」
「で、ではビアンカさんとも合流しなければ良いじゃないですか!」
「ダメよ……イムルで見た夢が事実なら、ビアンカさんは現在デスピサロの関係者と一緒に居るはずなの。私達は皆デスピサロを探してるんでしょ? 避けては通れない道なのよ、解る?」
「そう言う事だシン君……ムカツクがあのオッサンを見捨てる事は出来ない。そんな事をしたら大変な事になるからな、俺達が!」
「オッサンじゃない、イケメンお兄さんだ!」
「「「「黙れ!」」」」
溜息と共にシンを諭すウルフ。その言葉に意味の無い反論を入れるお父さん。
勿論みんなから怒られてます。気にしてないけどね……
「では、話も纏まった様だし、サッサと真犯人とやらを捕まえてくるが良い。それまではお主等が犯人であり、人質は解放せぬぞ」
其処まで言い終えると、私達を城から追い出す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ