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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
妹達
Trick55_借りるしかできることねーから
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その能力値が落ちるようにする。
 炎使いに対して水辺で戦うのが一番わかりやすい例かもしれない。
3つ目は、自分の得意とする能力が最大の結果を出せる状況にする。
 例え相手が強くとも、自分の得意の能力が僅かでも上回っていれば勝機がある。
 パワー系能力者に、自分のスピードを活かして、攻撃を喰らわずに
 攻撃をし続ける戦法がそれだ。

1つ目は不可能だ。相手の能力は常時発動型。発動していない時はない。

2つ目と3つ目を行うには少々問題がある。
相手の能力が不明すぎる事だ。
能力が解らなければ、能力が発揮できない状況も、自分の有利な状況がどれかも分からない。

戦いにおいて情報とはここまで大きく戦況に関わる事を、信乃は改めて実感した。

「(ヒソ)信乃、どうするの?」

「(ヒソ)どうにかする。もう少し待っていてくれよ」

「ん。信用して待ってるよ♪」

(そんな事を言われたら、全力を出すしかないじゃないか)

内心、美雪の信用を嬉しく思いながらも、改めて打開策を考える。

まず、攻撃方法が狭められる。

今、信乃の手は手が痺れている。
警棒を破壊した影響だ。これまでの数々の怪我の経験から、
骨に罅は入っていない事と推測はできるが、同じ拳で殴りあえと言えば答えはNoだ。
それ以前に彼女を殴れば警棒と同じ末路になるのは子供でも分かる。
そんなことはお断りだ。

そして相手の防御能力。

攻防一体となっているようで、殴った感触から、並みの攻撃は無意味だと感じる。
普通の、直接的な攻撃など銃や爆薬を含めて不可能だ。
その固さ、石よりも堅い。

(・・・石・・・そう言えば殴った感触は、堅い何かに遮られた後に、
 彼女の手で強い力による反撃を受けて警棒が壊れた。

 防御は、堅い装甲の類。攻撃は物理的に力を底上げする類。

 まるで駆動鎧(パワードスーツ)だ)

思考に耽っていると、ギィっと金属がこすれる、扉が開く音がした。

(って落ち着いて、かつ焦るんだ、俺。

 時間も逃げ道もないなら、短時間で迎撃する方法を考えて実行するしかないんだ。

 堅い見えない装甲・・・・見えない壁? 相手に見えない壁があると想定するなら!)

信乃は何かを閃き、急いで自分のカバンを開いた。

中に詰まっていたの大量のA・Tのパーツと、ドライバー等の整備道具。
特にパーツはA・Tを3足分ほど追加で組み上げられるほどある。

そして自分が装着しているA・Tを脱ぎ、取り憑かれたように改造を開始した。

(これをやったら確実に壊れるけど、とにかく今は時間が無い!!
 頼む、成功してくれ!!)

ほとんど思いつき近い内容で組み上げた新しいA・T。

先程の赤が主体のカ
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