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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-6
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」
「ただし、人前で使ったらだめだよ。ねー、『黒き天使』さん?」
束の言葉に蓮は、手で顔を覆った。
黒き天使――――日本ではそう呼ばれている。昔に束の頼みで違法研究所を潰しまわってたらついたらしい。らしいというのは、蓮自身は、聞いたことがなく、束から聞いたのだ。
一番ひどいのは、ドイツだった。確かに、ドイツを中心にして潰していたが、あのネーミングはないと思う。ちなみにアメリカなどの英語圏が黒き天使をそのまま英語にした、《Dark Angel》である。
そして、問題のドイツが《Inkarnation der Verzweiflung》だ。意味は、絶望の化身。
どういうところからそう名付けたのかは不明であるが、気にしたら負けという言葉があるように気にしないことにした。
武装リストの確認を終えた蓮は、束にリストを返すと機体のもとへ向かう。機体に手を置き、目を瞑る。ISから感情が流れてくるように感じる。喜びという感情が。
久しぶりのISに感情が高まってきた。そんな時に軽い衝撃と共に背中に圧迫感を感じた。
目を開いて首を後ろに回すと、案の定、束がまた抱き着いていた。
「束――――」
「お願いっ、このままで、こうさせて頂戴っ……!」
…………やはり束は、寂しがり屋なウサギだった。
◯
あれから、自分のISの状態を確認して、動作確認してすべて問題がなかったため、学園の方に戻ることにした。その際に、なかなか束がくっついて離れなかったが、何とか離れてもらい学園に帰った。
学園に着くともう夕日が傾き始めていて、自分の時計で確認すると午後5時を指していた。蓮は、急いでバイクを駐車場に止めると、寮の方に向かった。
寮長である織斑先生に時間を守れてないとかで罰を貰うのは、ごめんだからである。そんなことを頭の片隅で考えながら、寮の一階エントランスに着くと織斑先生が仁王立ちで立ちはだかっていた。それを見たことに対する心情の変化を一瞬顔に出しそうになったが、なんとか耐えた。
特に注意されるようなことは蓮は起こしていないので、帰ってきたことを報告するだけでいいだろう。そう思い、織斑先生のもとへ向かった。
「先生、今帰ってきました」
「うむ。……ISの受け取りというのは、本当なのか?」
どうやら織斑先生は、蓮が本当にISを受けるために学園から出たのかを知りたいらしい。確かに、ISを受け取っていなければ何かしらの罰則を受けるが、普通にその通りにやっただけなので、受け取ったISの待機形態を見せることで納得させた。蓮の専用機の待機形態は、左手首に巻き付けている鎖のような形状のチェーンである。
これでもう、止められる理由はないと自分の部屋に向かって歩き出そうとす
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