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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-6
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することで何とか離れられるようになった。
どうしようもなく蓮のことが好きな束。もはや、その好きというものは、依存に変わってしまっているのかもしれない。……それでも、束は、蓮をずっと好きで居続けるのだと思う。
そんな束を蓮は、少なからず好いている。妹の篠ノ之箒は、姉である束のことを嫌っているというが、それは一方的なもので、その原因を作っているのは妹の方ときた。柔軟な考えが出来ない。ストレートに言ってしまえば、堅物。


そんなことを考えているうちに、束が蓮の専用機を奥の格納庫から蓮の前まで運んでいた。
蓮も自分の機体に会うのは、半年ぶりでずっとフルメンテナンスしてもらっていた。懐かしさを覚え、お帰りといってやりたくなる。そこまで愛着を持っているのだ。
ただ、その姿も半年前とは違っていた。


カラーリングは、黒を基調として赤と白のラインが少々入っているのみ。装甲も一般に流通しているIS、例えば、日本製の打鉄やフランス製のラファールリヴァイブなどがあげられるが、それらよりも装甲が少なめである。
その少ない装甲の代わりに大きくなっているのが、非固定浮遊部位(アンロックユニット)である。一番目立つのではないか。


普通では耐久力が足りなくてできないと蓮の中では思っていたが、それを可能にしてしまうのが稀代の天才である。
まず、目につくのは左右対称である非固定浮遊部位(アンロックユニット)にそれぞれ二門ずつ取り付けられている超電磁砲である。普通に持って撃つのであれば、反動が大きすぎて体勢が崩れてしまうが、それを非固定浮遊部位(アンロックユニット)に取り付けることで、操縦者にかかる反動をなくしている。
次にただ見ただけでは分からないが、イギリスの研究の成果ともいえるBT兵器が搭載されていた。通称ビットと呼ばれるそれは、束の手にかかれば、レーザー、ミサイル、シールドと切り替えが可能であった。束としてはソードまでやってみたかったが、時間がなくてやめたとのこと。
そのBT兵器が一つに五つの左右で十。


そして、束に言われて気づいたのだが、非固定浮遊部位(アンロックユニット)にはさらにギミックがあって、一メートルにも及ぶ実体ブレードが一本ずつ収められていた。
これには、蓮もさすがにやり過ぎではないかとも思ったが、特に束に言うことはなかった。逆に戦闘に幅が利くようになって喜んでいた。


と、ここで非固定浮遊部位は確認したが、本体の方に量子変換(インストール)されている武装が気になった蓮は、束に武装のリストを貰って確認し始めた。


「あと、音声で全身装甲に切り替えられるようにしてあるから。全身装甲にしたいときは『着装(セット・アップ)』で、通常装甲に戻すときは『解除(リリース)』だからね」
「ああ、分かった。ありがとう
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