第3話 =1層 最後の街=
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たのだろう。
そして、エギルは周りの方を向き、声を上げた。
「いいか。情報は誰にでも手に入れられたんだ。なのに、たくさんのプレイヤーが死んだ。
その失敗をふまえて、オレ達は、どうボスに挑むべきなのか。
それが、この場で論議されると、オレは思っていたんだがな」
エギルの言葉を聴き先ほどまで騒いでいた観衆が少しずつ声を出さなくなった。
キバオウも鼻を鳴らすと、皆と同じように段差に座った。
俺は話を聞くため近くに座った。
するとそこにはフードをかぶったプレイヤー、そして見覚えのあるプレイヤーが一緒に座っていた。
「お前…キリトか?」
「…もしかして、リクヤ?」
俺の思ったとおり、その人物はキリトだった。
そしてこの広場で話されていることを聞き、パーティを作らなければいけないということだったので
キリトたちのパーティに参加させてもらうことにした。
「よし。再開していいかな。ボスの情報だが、実はさきほど、例のガイドブックの最新版は配布された」
前でたっていたプレイヤーが先ほどのガイドブックを取り出し情報の更新を知らせた。
キリトによるとあのプレイヤーはディアベルというらしい。
その途端、ざわめきが起きた。キバオウも少し反応した。
そして、ディアベルは続けた。
「それによると、ボスの名前はイルファング・ザ・コボルド・ロード。
それと、ルイン・コボルド・センチネルという取り巻きがいる。
ボスの武器は斧とバックラー。
四段あるHPバーの最後の一段がレッドゾーンに入ると曲刀カテゴリーのタルワールに武器を持ち替え
攻撃パターンも変わる、という事だ」
そのボス情報にざわめきはどんどん大きくなっていった。
おそらくギリギリで生き残った人物がこの穂情報を残してくれたのだろう…
「皆、情報通りに行かない事もあるかもしれない。十分に注意していこう!
作戦会議は以上だ。
最後に、アイテム分配についてだが…金は全員で均等割り、経験値はモンスターを倒したパーティのもの。
アイテムはゲットした人のものとする。依存は無いかな?」
話が終わると、周りを少し見てみた。見た感じ…その質問に全員OKを出したようだ。
「よし。明日は朝10時に出発する!では、解散!」
ディアベルの解散宣言を聞き、俺とキリト、フードのプレイヤー(正体わかるまで以下フード)は広場から離れる。
そして、夜。
路地の突き当たりで俺たち3人は座っていた。
正確には1人で座っていたフードの隣に俺たちが座っただけなんだけど。
「…味ないな…」
俺はパンを1つかじりそう呟く。
「そうか?俺はこの街に来てから1日1個食べてるよ」
工夫はするけど、とキリト。
「工夫?」
俺
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