第百六十三話 スカウト
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」
テレーゼは、ニヤニヤとしながら、ヴェストパーレ男爵夫人の話をする。
それを聞く、リンツ。
その後、テレーゼは、話題を変えて、シェーンコップに話しかける。
「シェーンコップ、今度は二人っきりで話したいわね」
テレーゼがニヤリとしながら話す。
「殿下一人では私が殿下を人質にするやも知れませんぞ」
シェーンコップがそう言いながら不敵な笑みを浮かべる。
「あら、ワルター・フォン・シェーンコップと言う男は、か弱き美少女の頸をねじ切る程のろくでなしなのかしら?」
其れには、シェーンコップも苦笑いする。
「参りましたな」
シェーンコップの受け答えにテレーゼはニヤニヤしながら話す。
「シェーンコップ、貴方に関しては、二人きりでも命の心配は無いと保証できるわ、尤も処女膜を取られる可能性は有るけどね。それで“死ぬ死ぬ!”って嬌声上げる可能性は否定できないのが怖いのだけどね」
この言葉に、完全に毒を抜かれたシェーンコップ達であった。
結局この日はそう言った雑談で終わった。
テレーゼが帰り、ケスラー四人は“ハーッ”と息を吐いていた。
「シェーンコップ中佐、殿下の事は他言無用に願いたい」
ケスラーの話しに、シェーンコップも答える。
「銀河帝国皇女殿下が、あんな性格だなんて、誰も信じちゃくれないし、俺達が殿下に会った事さえ信じて貰えんだろうな」
「ガハハハ、シェーンコップよ、殿下は素直な方だ。それに我等のような者にも分け隔て無く対して下さる。卿等の境遇を心より考えて下さったのは嘘偽りがないぞ」
シェーンコップとリンツには野生の感覚のオフレッサーが言う言葉がやに耳に残った。
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