第一章 護れなかった少年
第十八話 会合と謎
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最前線29層迷宮区。
全28層にも及ぶこの迷宮区では、今、20層までがギルドの人たちの手により、マッピングされており、恐らく一週間もすればギルドの人たちが全階層マッピングを終え、ボス戦の会議に移行するだろう。
ま、ソロはもっと速く、すでに僕なんかは26層目をマッピングしているんだけど。
ちなみにかれこれ3日ほど籠もっている。
アイテムや、武器のことなら今の所は問題は無し。
そう思いながら歩いて行く。
時々、的がポップしてくるが、その都度、切り倒している。
ちなみにギルドとかがまだ入れてないこういう所って、まだ取られてない宝箱が多くていいんだよね。
レアアイテムがっぽがっぽ手に入るし。
ま、でも、その反対でトラップが手つかずで残って「キャァァァァア!!」っていう悲鳴が聞こえたり......って今の悲鳴はリアルじゃないか!!
全力で地面を蹴り、悲鳴の方に向かう。
トラップ!?それともただたんに出てきた雑魚mobに!?
どっちだ!?
トラップならかかった瞬間に驚いて悲鳴を上げることはおかしくない。でも雑魚mobが出てきて悲鳴はない。
あるとしたら致命傷を喰らったか断末魔――
瞬間、ザワッと肌が粟立つ。
そしてその感覚に全力疾走しながらちょっと苦笑。
ここでもそういう感覚はあるんだな、と。
そしてすぐに顔を引き締め、全力で走る。
前者であることを信じるしか無い。そして出来れば、発動した瞬間ちょっとしたダメージが入って終了、的なヌルい奴を。
アラームトラップ、更に結晶無効化空間とかだったら最悪。
悲鳴から察するに一人で更に女性。無数の雑魚mobを引き寄せるアラームトラップだと、死ぬ可能性はかなりある。更にそこが結晶無効化空間だったら死ぬ可能性は90%以上だろう。
......まぁ、それでも助けに行くけど。アラームトラップ何度か突破してるし。アレってキツいけど、入る経験値多くていいんだよね。
と、走っているうちに一つの小部屋に着く。
この中かな?
そして何の躊躇も無く、扉を開く。
と、そこには、無数のmob相手に一人でどうにか防いでいる一人の女性プレイヤーの姿。HPは二割以上削られている。
さらによく見知った顔。
......なんでこう嫌な予感は当たるのか。
「手伝うよ、ネオン!!」
一言言って、僕は一気に無数のmobの中に突っ込んでいった。
―☆―☆―☆―
鞘に収まったままの愛刀に、青い光ライトエフェクトが宿る。
居合い型のスキル《居合剣・龍尾》。
斜めに切り上げ、そしてその軌道を逆から辿る切り下げによる二連撃。
それを目の前にいた《クラウド・シャドウ》当てる
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