第十六話
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じ素材でできたそれを外して、調と切歌に預ける
「さて、一方的に相手のことを知ってるのも卑怯だからな。俺が本当の七人目の『王』。神殺しの魔王、カンピオーネだよ。一応、初めましてとしておこうか」
そして、『召喚』の術で槍を二槍手元に出し、右手に持つ槍の穂先を、護堂に向ける。
「悪いけど、こっちにも事情があるからな。本気の決闘に付き合ってもらうぞ」
「ちょ、ちょっと待て!なんでおまえまでドニのアホみたいなことを言うんだ!」
が、意外なことに護堂は乗ってこなかった。
たいてい、俺の同属はノリよく戦ってくれるんだけどな・・・
「念のために言っておくと、俺はトトみたいにその場の流れで決闘しよう、って言ってるわけじゃないからな?」
「そうか・・・ってか、武双は本当にカンピオーネなのか?」
「そうね・・・こんな狭い国にカンピオーネが二人いるなんて、とても信じられないわ」
エリカについては本当に疑うような口ぶりだ。
魔術関係者ならカンピオーネが生まれる可能性の低さを知ってるし、仕方ないが。
「まあ、それについては本当だよ。何なら、パオロに聞いてみろ。口止めこそしてるが、あいつもそのことは知ってる」
俺は基本的に外国で暴れることが多かったため、一部の人間には俺がカンピオーネだと知られてしまっている。
エリカの叔父であるパオロ・ブランデッリもその一人だ。
「叔父さまが?・・・もしもし、私、エリカよ。少し良いかしら?」
エリカはそう言って携帯を取り出し、電話をかける。
話の内容からして、相手はパオロだろう。
「・・・それは間違いのですね?・・・はい、ありがとう」
会話が終わったようで、エリカは携帯をしまった。
「間違いないそうよ。彼、神代武双がカンピオーネであることは」
エリカは護堂にそう伝え、こちらに頭を垂れる。
「王よ、此度の無礼な振る舞い、心よりお詫びいたします」
「別に気にしなくていい。ってか、同い年のやつからそんな口調で話されるのも違和感しかないからな」
「・・・そう、なら、今までどおりに話させてもらうわ」
「ただ、護堂を説得して欲しい。こっちも、家族がかかわってる話なんでね」
俺がそう言うと、エリカは護堂の説得を始めた。
「だそうだから、護堂。決闘を受け入れて頂戴」
「お前まで何言ってるんだよ。いつも言ってるだろ、俺は平和主義者なんだ」
「だとしても、向こうは気にしてくれないわよ?神代は、家族のためなら何でもするから。それに、私の命も危ないかもしれないし」
「流石にそのつもりはないけどな。じゃあ護堂。もしも、静花ちゃんに手を出す可能性があるやつがいたら、おまえならどうする?」
俺の事情なので、俺も説得に参加するこ
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