第一章 平凡な日常
28、お正月……のはずだけど
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コッと笑った。
「初めましてだな。オレは弥生銀だ」
「銀さんって、霜月さんと住んでる人、だよね?」
「ツナ知ってんのか?」
「いやっ、小学校の卒業式の日に霜月さんと家に入るところを見ただけって言うか……」
要の顔色を窺いながら、しどろもどろに話すツナ。
当の本人は、ビミョーな顔をしていた。
そして、苦笑した。
「50%正解だな。正確には、たまに集りに来る友人だ」
「なるほどな。それじゃ始めるぞ、ボンゴレ式お正月」
リボーンの台詞に「オレはボンゴレじゃねぇ」とキレ気味に突っ込む要だったが、綺麗にスルーされてしまった。
「霜月と弥生はキャバッローネの方に入れ」
「あー、そっすか」
「よろしくな、キャバッローネの皆!」
なんとも順応の早い銀である。
そんな彼に呆れつつも、要は渋々ながらにキャバッローネの方に向かった。
「お前が噂の霜月だな。オレはディーノだ。よろしくな」
「噂のってなんだよ……」
「弥生銀だ。銀って呼んでくれ!」
そしてまたまた順応の早い銀である。
能天気なのかわざとそうしてるのか、とにかくお気楽な奴だ。
何て考えながら、要は彼らを見ていた。
「勝ったチームには賞金、負けたチームには罰金が待ってるぞ。因みに100万だ。第一戦はおみくじだぞ」
リボーン曰く、大吉から凶までに点数をつけ、引いたくじの点数を競うと言う。
ツナのチームからは了平が出、大量に取り出すも、全て凶と言う結果で大撃沈。
一方のキャバッローネチームは、普通に大吉を一枚引いて大きく引き離した。
「第二戦は羽根つきだ」
「あ、じゃあオレ行くー」
そう名乗り挙げたのは、銀だった。
訝しげな表情の要に見送られつつ、ツナのチーム代表の山本と対峙した。
「手加減はしないっすよ」
「同じく」
試合が始まると、一同は息を飲んだ。
山本のずば抜けた運動神経はもちろん、それに遅れをとらない銀も注目を集めていた。
常人を越えるハイレベルなラリーが延々と続いた。
この試合のオチは、本気を出しすぎた山本が羽を遠くに飛ばしてしまったことで付いた。
「第三戦はカルタだ」
「しゃあね。オレが行く」
名乗り出たのはなんと、要だった。
その本心は、「イタリア人にカルタなんて任せたら……」の不安一点でしかないのだが。
対するのはハル。
今回が初登場なんて、気にしたらダメ。絶対。
結果から言うと、要の完全勝利である。
ハルはどうも正座が苦手らしく、開始から数分でダウンしてしまった。
代わりで京子が入るも、一枚残らず要の手
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