暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
45話:冬といえば雪
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フェイトの口から放たれた言葉が、俺の胸に突き刺さる。あまりに急な一言に、隙を突かれたとでも言おうか。

「……まだ、決めかねてるかな」
「…そっか」
「でもま、大元は同じになるだろうよ」

それしか、今の俺にできることはないからな、と心の中で呟く。

「それは士にとって、前に進んでる?」
「…あぁ。少なくとも、ずっと後ろを向いているわけにはいかないだろ」

後ろばっか向いていたら、救えるもんも救えないから……
俺は両膝に手を置いて、立ち上がる。

「もしかしたら、なんかあって一緒に仕事する事もあるかもな。まぁそん時は、よろしくな」
「うん。私からも、よろしくお願いします」

ペコリと頭を下げてくるフェイトに、「おうよ」と笑いながら返す。頭を下げていたフェイトも、顔を上げて笑顔を見せた。
じっとしていた体を刺激するように、両手を組んで上に伸ばす。

「さて、そろそろ寝るか。明日も滑るぞ〜!」
「士、今日やってたやつ、私にもできるかな?」
「フェイトならすぐできるかもな。なんなら教えてやってもいいぞ」
「うん、お願いします。私がんばる」
「ハハハ、その意気だ」

そうして俺達はそれぞれの部屋へ戻っていった。

 

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