それを始めの一歩にしました
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はやてと、俺なんか鼻で笑える最強がポコポコ出て来るのだ……あ、何か鬱になってきた。
それから後方は俺とアリアで殲滅しつつ、十字路に篭って撃って来る敵には十字手裏剣を放り込んで無力化した後、クイントさんとアリアが突入する。
そろそろ例の部屋なんだが、さてさて、どんな敵が居るのかな?
「ユーノ、あの扉で最後だ、アタシ達は此処で待機して退路を確保する、頑張って来なよ」
「了解、既にカートリッジが五分の一になってるが気にしない方向で」
「おい!? 大丈夫か!? まだ十分チョイしか経過してないんだぞ!? 帰りはどうするんだ!?」
「大丈夫ですよ、最終戦を乗り切るには充分です、帰ったらパーティーでもしましょうか、あの子達も含めて盛大にお祝いだ」
「それは良いわね、準備は任せて、ロッテも手伝ってよね」
リーゼ姉妹に見送られて、最後の扉を強制解除して中を見ると、一人の男がスバルを抱えてロングナイフを首に近づけていた。
「そこまでだ、妙な真似をするんじゃねえ、管理局の犬っころ、コイツの首が身体からオサラバするぞ」
ギンガは男の足元で泣きながらスバルを見上げている――――蹴られたか。
男の特徴はかなり筋肉質だが……山賊のボスって称号が一番ピッタリだ。
「まさかこんなガキ二人の為に大部隊で突入してくるとはよ、そのとんでもねえデバイスをこのガキに渡せ」
突入する所を見ていたのか――――当然と言えば当然か。
俺は近付いてきたギンガに『デビルテイル』を解除して渡す。
「要求は呑んだ、その子を離せ」
「馬鹿だろお前? 此処から抜け出すまでコイツ等は人質だ、まずはお前から死ねッ! 化物がッ!」
男が放った魔力弾を正面から貰い、俺は吹き飛ばされた。
「回復されると面倒だからな、アンチマギリングフィールドを起動させて貰うぜ」
部屋にフィールドが展開されると、俺の身体から変身魔法が強制解除されて子供の姿に戻った。
「――――ガキだと!? アレだけ好き勝手やってた魔導師がただのガキ!? ははっは、管理局ってのはそこまで屑かよ」
「いや、いやああああ」
「うるせえぇ、此処から出るぞ!!」
男がロングナイフを鞘に戻してギンガを掴もうとした瞬間、その腕にギンガの抱いていた羽根型のデバイスが突き刺さった。
「うおおおおおぉおおお!? 馬鹿なッ!? デバイスが起動しただと、クソッ!? 抜けねえッ!! 離しやがれッ!!」
激痛に耐えられなくなった男がスバルを床に落とた。
「あーあ、好き勝手やりやがって、手甲が駄目になっちまったじゃねーか」
頭から血が垂れて来る、手甲が破損して破片でも当たったか。
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